車のオーバーヒートの原因・症状・対処法!水温警告灯ランプに注意!オーバーヒートしたら冷却水漏れを確認!

車のオーバーヒートの原因・症状・対処法!水温警告灯ランプに注意!オーバーヒートしたら冷却水漏れを確認!

オーバーヒートとは、エンジンから発生する熱量が、冷却する性能を上回ってしまうことで起こるエンジントラブルのことを言います。

オーバーヒートの原因については様々なことが考えられますが、その主な原因はエンジン冷却システムに異常が発生している場合が多い。

水温警告灯(マーク・ランプ)が赤く表示され、オーバーヒートの症状が悪化した状態まま走行を続けると大変危険です。

対処方法は、冷却水が循環しているかによって異なりますが、オーバーヒートしたら、まずは車を安全な場所に停車して、ディーラーや整備工場に連絡するようにしょう。

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車の冷却水とは

自動車の冷却水は、「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」と呼ばれ、エンジンを冷却するための水のことです。

だたし、ただの水ではありません。氷点下の温度にさらされても凍らない「不凍性」と、金属部品が錆びつかない「防錆性」を備えた特殊な液体です。

冷却水には赤・緑・青などの色が着いていて、特有の臭いがあります。

たとえば、駐車中に車の下に液体が溜まっていることがありますが、エアコンから出た水とは違って、冷却水には着色や臭いがあるので、それらの症状で気付くことができます。

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車のエンジンは、内部に冷却水を循環させることで正常な温度を保っています。

冷えた冷却水はウォーターポンプによって内部を循環し、エンジンの熱よって熱くなった冷却水はラジエターによって再び冷やされます。

また、冷却水を正常に機能させるためには、ラジエターファンとサーモスタットが必要です。

ラジエターファンによってラジエターに風を流すことによって冷却水を冷やします。

サーモスタットは冷却水の循環を調節します。

このような冷却システムによって、オーバーヒートを防ぐだけではなく、車のエンジン本来の性能を維持するために温度調節を行っています。

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車のオーバーヒートの原因

車のオーバーヒートが起こる原因について様々なことが考えられますが、最も頻度の高い原因は、エンジンの冷却システムの異常です。

その他には、エンジンオイルの不具合やエンジンを酷使した走行などが考えられます。

 

冷却水の不足や漏れ

冷却水は、車のエンジンを冷やすために必要不可欠なものです。

車の冷却水が不足すると、エンジンを正常に冷やすことができずに異常高温になってしまいます。

冷却水が不足している状態は、点検不良で少ない場合もあれば、内部で漏れが起こっている場合もあります。

冷却水が漏れやすい場所は、ウォーターポンプ、ラジエタ-本体、ラジエターホース、ヒーターホースなどが挙げられます。

ウォーターポンプは、回転部分の消耗によって冷却水漏れが起こることがあります。

自動車の走行中に石などの硬い物がラジエタ-本体に当たって破損することで冷却水漏れが発生することがあります。

ラジエターホースやヒーターホースはゴムでできているため、劣化によるヒビ割れが原因で冷却水漏れが起こることがあります。

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ウォーターポンプを回すベルトの緩みや切れ

ウォーターポンプは、冷却水を循環させてる役割があります。

ウォーターポンプは、ベルトを回転させることで作動しているので、このベルトが緩んでいたり、切れてしまうとウォーターポンプを動かすことができません。

ウォーターポンプが作動していないと、冷却水を循環できないのでオーバーヒートになる原因になります。

 

ラジエターの破損や冷却用ファンの故障

ラジエターは、車の前方に取り付けられていることが多く、走行中に飛び石などで破損することがあります。

ラジエターに穴が開いてしまうことで冷却水が漏れて、エンジンを冷やすことができない場合があります。

そのような状態が続くと、オーバーヒートの原因になります。

また、ラジエターには冷却用のラジエターファンが付いています。

このラジエターファンが回転し、ラジエターに風を送ることによって冷却されます。

何らかの原因で冷却用ファンの故障してしまった場合は、冷却水を冷やすことができないので、オーバーヒートが起こる可能性があります。

 

サーモスタットの故障

サーモスタットとは、冷却水の温度調節を行う部品です。

冷却水の流れを調節するためのバルブの開閉を自動制御することによって、冷却水を適切な温度に保つ装置です。

サーモスタットの故障により、バルブが閉じたままになってしまうと、冷却水が循環せずにどんどん温度が上がってしまいます。

この状態が続けば、エンジンを冷やすことができずにオーバーヒートしてしまいます。

それとは逆に、サーモスタットの故障でバルブが開いたままになっている場合は、エンジンが温まらずオーバークールになってしまいます。

 

エンジンオイルの不足や漏れ

エンジンオイルの不足や漏れによって、エンジン内にオイルが潤滑しなくなると、金属同士の摩擦が起こり、エンジンがオーバーヒートしてしまう恐れがあります。

また、エンジンオイルを長期に渡り交換しないと、オイルの劣化からエンジンに悪影響を及ぼします。

エンジンオイルが劣化すると、オイルの粘度が低下することで、金属の部品同士がぶつかり合い、摩擦部分が加熱してしまいます。

摩擦によって溶けた金属同士が、冷えて固着してしまうと、エンジンがかからなくなる場合もあります。

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エンジンを酷使した走行

渋滞時の低速度走行が長時間続いた時や、長い坂道を低いギアで長時間走行した時などに、エンジンの発生熱量が冷却機能を上回ってしまいオーバーヒートが起こることがあります。

オーバーヒートした時の症状

オーバーヒートが起こった時の症状は、その原因によって様々ですが、ここでは代表的な症状をいくつか紹介します。

 

水温警告灯(マーク・ランプ)が赤く点滅または点灯

水温警告灯が赤く点滅または点灯した時は、オーバーヒートの恐れがあります。

このような症状があらわれた場合は、速やかに車を安全な場所に停車して、ディーラーや整備工場に連絡しましょう。

水温警告灯が青く点灯した場合は、エンジン冷却水の温度が低い状態です。(車種によっては緑表示のものもあります。)

通常は、しばらくエンジンをかけておけば青表示は消えます。

十分にエンジンを暖機しても青表示のままの場合は、ディーラーや整備工場に相談しましょう。

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異音がする

車の走行中やアイドリング時に、「ガラガラ」「カラカラ」といった甲高い異音がする場合は、エンジンの冷却システムに異常が起きている可能性があります。

ウォーターポンプのベアリング部分に何らかの故障が起こり、エンジンを冷却できなくなっている恐れがあります。

この状態のまま無理に走行すると、オーバーヒートやシャフト折れになる可能性があります。

この症状の場合は、直ちに安全な場所に停車して、ディーラーや整備工場に連絡しましょう。

 

水温計で異常を確認

車種によっては水温計が付いていないものありますが、オーバーヒートになると、水温計に異常が見られます。

初期段階では、水温計が「H」に向かって急激に上昇し、症状がさらに悪化すると「H」を振り切ったままの状態になります。

また、冷却水漏れや不足が原因でオーバーヒートする場合は、水温計自体が作動せずに「C」を示したままの状態になります。

このような症状がある場合は、まずは安全な場所に停車して、速やかにディーラーや整備工場に連絡しましょう。

車がオーバーヒートした時の対処方法

オーバーヒートした状態で走行を続けると、走行中にエンストが起こるので大変危険です。

オーバーヒートの可能性がある場合の対処方法は、まずは無理をせずに安全な場所に停止しましょう。

それから、ボンネットを開けて、エンジンルームの風通しを良くしましょう。

この時、エンジンルームが高温になっている恐れがあるので、ボンネットを開ける際は注意が必要です。

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そして、冷却水の循環に異常があるかを確認してください。

冷却水が漏れている場合や冷却ファンが回っていない場合は、すぐにエンジンを止めて自然冷却してください。

冷却システムに問題がない場合は、エンジンを停止せずにしばらくの間かけておく必要があります。

すぐにエンジンを止めてしまうと、冷却水が循環できずに一気に温度が上昇したり、エンジンオイルの循環が停止するのでエンジンが焼き付く可能性もあります。

ただし、自動車の管理にあまり慣れていないビギナーの方は、オーバーヒートの原因が分からない状態なので、安全な場所でエンジンを止めておく対処方法が無難です。

そのまま速やかにディーラーや整備工場などに連絡をして救援を待ちましょう。

 
車がオーバーヒートしてしまう原因については、今回の記事で紹介した内容以外にも様々なことが考えられます。

車に異常を感じたら、早めに整備工場などで点検を行うようにしましょう。

車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。

いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。

そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。

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