車のプッシュスタートがかからない!スイッチを押してもエンジン始動しない時の原因とは?

プッシュスタートとは、専用のスイッチを押すことで車のエンジンの始動・停止ができるシステムのことです。

プッシュスタート式の車は最近増えてきましたが、慣れないうちはエンジンのかけ方が分からずに戸惑うこともあるかもしれません。

プッシュスタート式の自動車のエンジンがかからない原因は、操作的な問題がほとんどですが、なかには故障が原因でエンジンがかからない場合もあります。

まずは、プッシュスタート式のエンジンのかけ方の手順を1つ1つ確認していきましょう。

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プッシュスタート式のエンジンのかけ方

プッシュスタート式の車は、キーを鍵穴に差し込まなくても、スマートエントリーと呼ばれるリモコンを車内に持ち込むだけで「プッシュスタートスイッチ」を押せばエンジンの始動が可能です。

1.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかかっていることと、シフトレバー(ギア)が【P】になっていることを確認します。

2.ブレーキペダルを踏み込んだ状態で、プッシュスタートスイッチを1~2秒ほど押します。

これで車のエンジンがかかります。この状態で再びプッシュスタートスイッチを押すとエンジンが停止します。

スマートエントリーと車のIDが合わないとエンジンがかからない仕組みになっています。

3.シフトレバーを【D】にかえて、パーキングブレーキとフットブレーキを解除すると車は走り出します。

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スイッチを押す回数でACC電源とIG電源が切り替わる

キーを鍵穴に差し込んで回すタイプの車は、キーを回す1個目の位置でACC電源(アクセサリー)がオンになり、2個目の位置でIG電源(イグニッション)がオンになり、さらに回すとエンジンがかかる仕組みになっています。

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一方、プッシュスタート式の場合は、ブレーキペダルを踏まずにプッシュスタートスイッチを1回押すとACC電源がオンになり、2回押すとイグニッションがオンになる仕組みになっています。

プッシュスタート式でエンジンをかけたい場合は、ブレーキペダルを踏んでプッシュスタートスイッチを1回押せばかかります。

ACCはオーディオやナビなど比較的消費電力が小さい電装品を動かすための電源で、イグニッションはエアコンやセルモーターを回すための大きな電源が入るようになります。

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プッシュスタートでエンジンかからない原因

プッシュスタート式の車でエンジンかからない原因については、様々なことが考えられます。

車に何らかの故障が起きている場合もあれば、操作の問題だけで故障の心配がない場合もあります。

故障の疑いがある場合は、早めに整備工場などで点検を行うようにしましょう。

 

故障の心配がない場合

シフトレバーが【P】に入っていない

シフトレバー(ギア)が【P】に入っていないと、プッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからない仕組みになっています。

まずは、シフトレバーが【P】に入っているかを確認しましょう。

 

スマートエントリーの電池切れ

スマートエントリーが電池切れになっていたり、電池の残量が少なくなっていると、プッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからないことがあります。

スマートエントリーの中には、小型のボタン電池が入っているので、これの電池を新しいものに交換する必要があります。

電池の交換方法は、ドライバーを使ってケースのネジを外し、内部にあるボタン電池を交換するだけなので、それほど難しいことではないのですが、分からなければ整備工場のスタッフやディーラーなどに相談すると良いでしょう。

また、スマートエントリーが電池切れになった時の操作方法については、自動車メーカーや車種によって異なるので、必ず自分の車の取扱説明書を確認してから操作しましょう。

 

バッテリー上がり

プッシュスタート式にかぎらず、車のバッテリー残量がない状態ではエンジンを始動することができません。

バッテリーが上がってしまったら、他の車のバッテリーとブースターケーブルを繋いて電気を分けてもらう必要があります。これをジャンピングスタートと言います。

バッテリー自体が古い場合は、ジャンピングスタートをしても応急処置にすぎないので、新しいバッテリーに交換する必要があります。

 

ハンドルロックがかかっている

ハンドルロックがかかっていると、プッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからないことがあります。

プッシュスタート式に限らず、キーを鍵穴に差し込むタイプでも、ハンドルロックがかかっている状態はエンジンがかからない原因になります。

プッシュスタート式の車のハンドルロックを解除する方法は、ハンドルを左右に軽く動かしながら、プッシュスタートスイッチを押すとハンドルロックは解除されます。

 

ブレーキペダルを踏み込んでいない・踏み込みが浅い

プッシュスタート式の車のエンジンをかける時は、ブレーキペダルを踏み込む必要があります。

ブレーキペダルを踏み込まずに、プッシュスタートスイッチだけを押してもエンジンはかかりません。

また、ブレーキペダルの踏み込みが浅いことが原因で、エンジンがかからないこともあります。

新車などはまだペダルが硬いことがあるので、ブレーキペダルを踏み込んでいるつもりが、まだ十分な深さではないことがあるので注意が必要です。

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故障が原因の場合

ハンドルロックユニットの故障

プッシュスタートでエンジンがかからない時に多い故障は、ステアリングロックユニットの異常です。

車のハンドルの付け根部分には、ステアリングロックユニットという、ハンドルロック機能を行う装置が内臓されています。

この部分に不具合が起こることで、ハンドルロックがかかったままの状態になり、プッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからない原因になっていることがあります。

電動ステアリングロックがある場所は、普段はカバーがあるので内部を見ることができないのですが、故障している場合はプッシュスタートスイッチを押すと、この部分から異音がすることがあります。

電動ステアリングロックが故障してしまうと、ハンドルロックがかからなくなることもあります。

ハンドルロックの状態にかかわらず、電動ステアリングロックが壊れてしまうと、ボディーコンピューターとの通信ができなくなるので、プッシュスタートでエンジンがかからなくなります。

この場合は、鍵のマークの警告灯(セキュリティ表示灯)が点灯します。

電動ステアリングロックが故障した場合は、新しいものと交換になるので、整備工場などで修理を行う必要があります。

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セルモーター(セルスターター)の故障

ステアリングロックユニットの故障に比べて、あまり見られない症状ではありますが、セルモーターの故障が原因でプッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからないことがあります。

セルモーター(セルスターター)とは、エンジンを始動するためのモーターで、エンジンで最初の爆発をさせるために、電動でクランクシャフトを回転させるための部品です。

プッシュスタートスイッチを押すと、バッテリーを電源としてセルモーターが作動します。

セルモーターは極めて重要な部品で、この部分が故障していると、正常に電気が送られていたとしてもエンジンがかからない。

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自動車のプッシュスタートスイッチを押してもエンジンがかからない原因については、今回の記事で紹介した内容以外にも様々ことが考えられます。

プッシュスタートに不具合を感じた時は、早めに整備工場などで点検・修理を行うようにしましょう。

車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。

いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。

そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。

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