メガネやサングラスを運転中に使用する方は、ついつい車の中に置き忘れがちです。涼しい季節であれば、さほど問題はありませんが、炎天下の車内にメガネやサングラスを保管していると、レンズコーティングが剥がれることがあるので注意が必要です。
真夏にメガネやサングラスを車内保管するのはNG
炎天下の車内にメガネやサングラスを放置すると、レンズやフレームを傷めてしまうので、車内保管は止めた方が無難です。
夏場の車内は、エアコンを停止後わずか30分で車内温度が40℃を超えます。炎天下でそのまま放置すると、車内温度が70℃を超えることもあります。
ガラスレンズの耐熱温度は300℃程度なので、変形する心配は少ないのですが、市販されているメガネやサングラスの多くはプラスチックレンズです。
プラスチックレンズの耐熱温度は60~70℃程度なので、真夏の車内に保管しておくとレンズが傷む可能性があります。
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炎天下の車の中に放置するとレンズコーティングが剥がれる
メガネやサングラスのレンズの表面は、何層もの薄い膜でコーティングされています。これによってレンズの表面に傷がつくことを防いで、快適な視界を保っています。
しかし、真夏にメガネやサングラスを車内放置すると、レンズコーティングがシワシワに剥がれることがあります。
レンズコーティングが剥がれる原因は、急激な温度変化によるもので、高温の車内にメガネやサングラスを保管すると、プラスチック製のレンズが膨張することで、レンズコーティングが伸びてしまいます。
温度が低下するとレンズは縮みますが、レンズコーティングは伸びたままの状態になるので、レンズの表面がシワシワに亀裂が走るようにコーティング剤が剥がれてしまうのです。
メガネやサングラスのレンズコーティングが剥がれたものは、放っておいても元には戻らないので、新しいレンズと交換するしかありません。
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セルロイド素材のフレームは熱に弱い
メガネやサングラスのフレームは、軽さや弾力性を重視する傾向があり、レンズよりもフレームの方が熱に弱いことが多いです。そのため、高温の車内に放置すると、フレームが変形してレンズが取れてしまうことがあります。
メガネやサングラスのフレームの素材は、「アセテート製」「セルロイド製」「ナイロン製」などがあり、どれもプラスチック系素材です。特にセルロイド素材のフレームは熱に弱い傾向があります。
車にもプラスチック製部品が使われていますが、メガネやサングラスなどの日用品に使われている汎用プラスチックと、工業用部品に使われているエンジニアリングプラスチックでは、全く性質が異なります。
メガネやサングラスなどの日用品に使われている汎用プラスチックは、熱可塑性樹脂と呼ばれ、熱を加えることで柔らかくなり、冷やすことで固くなります。この性質を生かしてリサイクルすることができます。
工業用部品に使われているエンジニアリングプラスチックは、耐熱性などの特別な機能性を強化したものです。
また、車内温度を考慮していないメガネケースやサングラスケースを真夏の車内に保管していると、熱でケースが変形して蓋が開かないことがあるので注意しましょう。
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