車のミッション故障の症状は?オートマオイル漏れや交換時期について紹介!
自動車で最も重要な部分はエンジンですが、当然ながらエンジンだけでは走行することはできません。
エンジン出力を各車輪に伝達させるためにはトランスミッションが必要不可欠です。
そのためミッションの不具合は、走行に大きな影響を与えます。
今回の記事では、車のミッション故障の症状や、オートマオイル漏れやオイル交換時期などについて紹介します。
AT車(オートマ車)のミッションレバーに異常を感じたら
AT車のミッションレバーを動かしてギアチェンジする時に、ガタガタとショックが大きく感じる場合は、オートマオイルの量が不足している可能性があります。
オートマオイルとは、「オートマチック・トランスミッション・フルード」の俗称で、ミッション内に組み込まれた歯車などの潤滑や油圧による変速制御などを行う液体です。
オートマオイルが不足していたり、長期間交換していない場合は、AT車本来の性能を発揮できず、ギアチェンジにいつもとは違ったショックを感じるようになります。
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またオートマオイルを長期間交換しないことで劣化が進むと、燃費も悪くなるので注意が必要です。
AT車のミッションレバーを動かしてギアチェンジしてから、少し間をおいて車全体に振動がある場合は、AT車内部のメカニズム自体に何らかの故障が起きている可能性があります。
AT車のミッションレバーの異常を感じたら、できるだけ早く整備工場で点検を受けるようにしましょう。
オートマオイルの交換期間の目安
オートマオイルの交換期間の目安は、一般的には走行距離2万~3万キロほどで交換が推奨されています。
車種やメーカーによっては10万キロほどでオートマオイルの交換を推奨している場合もありますが、これは車の性能が向上した結果、10万キロまでのびたということであって、必ずしも全ての車に当てはまるものではありません。
すでに述べていますが、オートマオイル劣化は車の性能を下げてしまい燃費も悪くなります。
車の状態を正常に保つためには、オートマオイルの交換時期は走行距離2万~3万キロほどを目安にすると良いでしょう。
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長い間交換していないオートマオイルを交換すると故障が起きる!?
長期に渡ってオートマオイルを交換していなかった場合は、ミッション内の部品の摩耗によって削れた金属の粉などの汚れが溜まっている状態です。
それらの汚れはミッション内にこびり付いて固着している状態なので、内部は安定し急に故障が起こることはあまりありません。
しかし、長い間交換していないオートマオイルを、久しぶりに新しいオートマオイルに交換すると、オイルの粘度が違うのでミッション内部にこびり付いていた汚れが剥がれ落ちます。
この剥がれ落ちた金属粉の汚れが内部を移動して、ギアチェンジの不具合や走行中の異音などの故障を引き起こす原因になるのです。
オートマオイルの漏れ
オートマオイルは劣化により少量の変化はありますが、急激に減少することはありません。
オートマオイルが不足している場合は、オイル漏れなどの何らかのトラブルが発生している可能性があります。
この場合は、早急に整備工場などで点検を行う必要があります。
また、オートマオイルにも様々な種類があり、自分の車にオートマオイルが合っていない場合もあるので、オイルの量が十分で汚れがなくても、正しいオートマオイルを使用しないと不具合が起こる原因になります。
車のボンネットを開けてエンジン右側についているFF車(前輪駆動)の場合は、液漏れの跡が左側にみられる時はトランスミッションからのオートマオイル漏れが疑わしい。
ただし、エンジンの真下に液漏れの跡がみられる場合は、エンジンオイル漏れが疑わしい。
ミッションの故障が原因で異音が発生!
トランスミッションやギアなどの車の動力伝達装置に何らかの故障が起こると、走行中に異音が発生する場合があります。
この場合に発生する異音は、車の走行中に「ゴー」という低い音が常に鳴っている症状です。
動力伝達系に何らかの故障が起きた場合は、走行中の速度を上げると「ゴー」という異音も大きくなる症状が特徴です。
動力伝達系の故障はミッションだけでなく、ギア関連の部品やシャフト、デフ、クラッチなどに異常が発生した場合でも走行中に異音が起こる原因になります。
「オートマチック(AT)」「マニュアル(MT)」「CVT」の違い
オートマチック(AT)
ATは、オートマチック・トランスミッションの略称で、日本で主流になっているギアのタイプです。
オートマは、自動的に適切なギアにチェンジしてくれるので運転に不慣れな方でも安心して走行することができます。
また、ギアチェンジする際にクラッチペダルを踏む必要がないので操作が楽になります。
マニュアル(MT)
MTは、マニュアル・トランスミッションの略称です。
車の速度やエンジンの回転に合わせて手動で適切なギアにチェンジするタイプです。
自分で適切なギアを選ぶという走行の楽しさを味わうことができますが、アクセルやブレーキ以外にもクラッチペダルも操作する必要があるので運転は少し難しくなります。
以前は自動車の基本となるタイプでしたが、現在は少数派になりつつあります。
CVT
CVTは、コンチノースリー・バリアブル・トランスミッションの略称で、日本語では「無段変速機」とも呼ばれています。
CVT車はAT車同様にイージードライブを実現できる新しいタイプのミッションです。
CVTは歯車を連動させるギアではなく、2つのプーリー(車輪のような回転体)にベルトをかけて回転させるタイプです。
回転するプーリーの径を変えることで走行中の速度が変化する仕組みになっています。
ギアチェンジに段階がないので、滑らかな加速が可能です。
動力の伝達に無駄がないので燃費の向上にもつながります。
ギアチェンジを機械が自動的に操作するオートマ車には、AT・AMT・DCT・CVTなど様々種類があり、その主流になっているのが「AT」と「CVT」です。AT車とCVT車は、ギアの表記や仕組みに違いがあるにもかかわらず、どちらもオートマ車という認識があるため混同しやすい。
そのため、CVT車特有の【B】【S/M】などのギアを初めて見た場合は、意味が分からずに戸惑うこともしばしばあります…
車のミッションに起こる故障は、今回の記事で紹介した内容以外にも様々な原因が考えられます。
車に異常を感じたら、早めに整備工場などで点検を行うようにしましょう。
車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
車のミッション故障の症状は?オートマオイル漏れや交換時期について紹介!
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