車のライト交換の時間・費用・寿命は?ヘッドライトの内側の黄ばみの原因とは?
自動車を長年乗っていると、ヘッドライトのランプが切れたり、カバーの黄ばみや汚れが目立つようになります。
車のヘッドライトのランプは、使用時間により寿命があります。
交換にかかる費用は、交換する場所やランプの種類によって違います。
今回の記事では、自動車のヘッドライトの交換の目安についてです。
ライトの使用時間やランプの寿命、交換費用の目安などを1つ1つ解説していきます。
また、記事の後半では、ヘッドライトの外側と内側に発生する黄ばみの原因についても紹介します。
ヘッドライトの交換の目安
自動車のヘッドライトは、種類によって寿命が違います。
現在、車に使用されているヘッドライトは「ハロゲンランプ」「HIDランプ」「LEDランプ」の3つが主流です。
国内の普及率の割合は、ハロゲンランプが約6割、HIDランプが約3割、LEDランプが約1割を占めています。
交換の目安となる使用時間
ハロゲンランプ・・・1000時間使用(約3年)
HIDランプ・・・2000時間使用(約5年)
LEDランプ・・・10000時間使用(約15年)
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交換費用の目安
車のヘッドライトの交換は、左右両方のライトを交換することが基本です。
ライトが片方だけつかない場合でも、いずれ反対側も消えてしまいます。
ランプ交換の費用は、交換作業を行う場所や車種、年式などによってかなり異なります。
次の内容は、交換作業の工賃とランプ左右2個セットを合わせた費用の目安です。
ハロゲンランプ・・・1500円程度
HIDランプ・・・18000円程度
LEDランプ・・・4500円程度
交換する場所はどこが良いのか?
ヘッドライトのランプを交換する場所は、ディーラーやカー用品店、スタンドなどがあります。
ランプの交換自体は、複雑な作業ではないのですが、自分を車を知っているのかという不安を感じるところです。
まず、ディーラーは、自分の車のことを熟知しているので安心感はありますが、工賃はやや高くなります。
カー用品店は、自分の車のことを知っているのか若干の不安はありますが、複雑な交換ではないので良いかと思われます。
スタントの場合は、専門の人が少ないという点で、自分の車が特殊がタイプであればやや不安があります。
ヘッドライトは、暗い場所でつけてみないと光の具合が分かりにくいことがあります。
ランプ交換後に、光の角度が変わってしまったという事例もあるので、できれば信頼ある行きつけ専門スタッフにお願いするか、交換後の夜に光の具合を一度自分で確認することが大切です。
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車のヘッドライトの種類
自動車に使用するライトの種類は様々なものがありますが、現在の車で使われるヘッドライトの種類は主に「ハロゲンランプ」「HIDランプ」「LEDランプ」3つです。
ここではそれぞれのランプの特徴について紹介します。
ハロゲンランプ
ハロゲンランプは、自動車のヘッドライトに使われる最もスタンダードなものです。
不活性ガス(アルゴンや窒素など)とハロゲンガス(臭素やヨウ素など)を使用した電球に電気を送ることで発光します。
ハロゲンランプの歴史は古く、1960代に登場したから現在まで使用されています。
ハロゲンランプの発光色は、淡い暖色です。
発光する際に発生する熱がやや高いという特徴があり、その発熱が原因でヘッドライトの内側に汚れが焼き付き、長期間の使用で黄ばみが発生することがあります。
ハロゲンランプの寿命は1000時間の使用で、およそ3年ほどだと言われ、ヘッドライトの交換の時期もそのくらいを目安にすると良いでしょう。
HIDランプ
HIDランプ(ディスチャージヘッドライト)は、キセノンガスを使用した電球に電気を送ることで発光するタイプです。
HIDは「High Intensity Discharge」の略で、1990年代に実用化されました。
HIDランプは、別名、高輝度放電ランプやキセノンヘッドランプ、ディスチャージヘッドライトとも呼ばれ、呼び方はメーカーによって異なります。
ハロゲンランプの発光色は、青みがかった寒色です。
ハロゲンランプと比べて約3倍も明るく、寿命が長いのが特徴です。
しかし、高性能なぶん費用がやや高くなります。
HIDランプの寿命は2000時間の使用で、およそ5年ほどだと言われ、ヘッドライトの交換の時期もそのくらいを目安にすると良いでしょう。
LEDランプ
自動車のヘッドライトに使うLEDランプは、発光ダイオードを使用したものです。
2007年から使用され、LEDランプを搭載した車種はまだ少ないとはいえ年々増えています。
LEDランプの発光色は白です。
消費電力はとても少なく、寿命はおよそ15年と長いのが特徴です。
ヘッドライトを点灯した時に発生する熱は、ハロゲンランプやHIDランプと比較して少ない。
また、ヘッドライトをつけてから色味が安定するまでの時間もハロゲンランプやHIDランプと比べると非常に早い。
LEDランプは、立ち上がり直後から色味が安定します。
HIDランプの寿命は10000時間の使用で、およそ15年ほどだと言われ、ヘッドライトの交換の時期もそのくらいを目安にすると良いでしょう。
オートライト機能のメリット・デメリット
ヘッドライトは、運転車が見るための安全装置であると同時に、他者に見てもらうための役割もあります。
ですから、夜間走行時にヘッドライトを点灯させるたけでなく、視界の悪い雨や霧の中での走行、トンネル内や立体交差のアンダーパスなどの暗い場所での走行では、ヘッドライトを点灯する必要があります。
早期ライト点灯は、交通事故の軽減に役立つことは多くの人が分かっているにもかかわらず、なかなかできていないのが現状です。
そんななか夜間やトンネル内などで自動的にタイトが点灯する「オートライト機能」というものが登場しました。
この機能は、オート設定しておくことで自動的にライトが点灯し、エンジンを切ると同時にライトが消灯してくれるというメリットがあります。
ところが、ライトが消灯するタイミングがメーカーによって異なり、なかには日没の直前の時間にならないとライトが点灯しないものもあるのです。
ですから、オートライト機能を備えた自動車でも、自分の車の点灯タイミングを把握して、必要な時は任意で早期点灯する必要があります。
この場合、オート設定ではなく任意点灯になるので車を降りる際にはライトの消灯忘れに注意しましょう。
自分の車のライトの機能を十分把握したうえで、早期点灯を習慣化していくことが大切です。
ヘッドライトの黄ばみの原因
ヘッドライトの黄ばみの原因は、外側から受ける紫外線による劣化や、ライトの熱により内側に汚れが焼き付くことで起こります。
ヘッドライトの多くは樹脂製の部品でできていて、購入当初は表面にコーティング塗装がされていますが、長年紫外線にさらされると、樹脂製のカバーがダメージを受けて黄ばみや汚れが進んでいきます。
ヘッドライトの黄ばみは、外側だけではなくライトの内側からも黄ばみが汚れが進んでいきます。
ライトのカバーは樹脂製なので、長年使っていると小さな傷や隙間ができて、そこからライトの内側に汚れが入り込みます。
ヘッドライトを点灯させると、ランプから熱が発生するので、その熱によってライトの内側に入り込んだ汚れが焼き付き、ヘッドライトの内側の黄ばみの原因になるのです。
ヘッドライトの黄ばみを放置すると・・・
ヘッドライトの黄ばみをただの汚れだと放っておいてはいけません。
ライトの黄ばみや汚れにより、光量が少なくなると視界不良のため車検が通らなくなることがあります。
ヘッドライトの黄ばみの主な原因は紫外線なので、対策としては車に直接紫外線が当たらないように屋根のある駐車場で車を管理することが理想的です。
車をガレージで保管できない場合は、シートを被せておくと良いでしょう。
車の直射日光を避けることは、ヘッドライト以外の部品(特にゴム製部品)の傷みを予防することにも繋がります。
ヘッドライトの黄ばみ取りは、自分で行うこともできますが、ヘッドライトの内側の黄ばみまではビギナーではなかなか黄ばみ取りを行うことは難しい。
ライトの洗浄は、費用がかかってしまいますが整備工場やディーラーなどの専門スタッフにお願いするほうが無難です。
ヘッドライトの洗浄の費用は、依頼する場所によって異なりますが、左右のヘッドライトで5000円以上はかかると考えておくと良いでしょう。
車の交換・修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
車のライト交換の時間・費用・寿命は?ヘッドライトの内側の黄ばみの原因とは?
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