今回はイグニッションコイルの交換費用について紹介します。イグニッションコイルは、それほど頻繁に交換する部品でありませんが、使い続ければいずれは交換しなくてはいけない消耗品です。車のエンジンと関係する部品なので、大事に至る前に交換しておきたいものです。
イグニッションコイルは、純正品と社外品の違いで値段や寿命が異なることがあります。純正品の約半分の値段で販売されている社外品もなります。そもそもイグニッションコイルはスパークプラグとセットで機能する部品なので、2つ一緒に交換することでもっと費用がかかることもあるのです。まずは、自動車のイグニッションコイルとはどのような部品なのかということから確認していきましょう。
イグニッションコイルとは
自動車のエンジンは燃料(ガソリン)と空気(酸素)を混ぜ合わせた混合気を燃焼させることで動いています。混合気に火花を散らして着火するためのものがスパークプラグと呼ばれる部品です。そして、スパークプラグに火花が散るほどの高電圧をかける部品がイグニッションコイルになります。ignitionは「点火,発火」という意味で、coilは電流を流す「金属の導線を巻いたもの」という意味です。
ですから、着火装置であるスパークプラグと、高電圧を作るイグニッションコイルはセットで機能する部品なのです。イグニッションコイルを交換する際は、できればスパークプラグも一緒に交換した方が望ましい。また、使用するイグニッションコイルは車種によって違うので、社外品を買って交換する場合は、まずは自分の車にどうようなイグニッションコイルが合うのかを確認する必要があります。
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イグニッションコイルの寿命
イグニッションコイルの寿命は、使っている部品の質や車の運転の仕方などによって違いこともありますが、走行距離10万キロに1回が交換期間の目安とされています。セットで機能するスパークプラグも大体そのくらいです。ただし、純正品ではなく粗悪品を使っている場合は、走行距離10万キロの前に故障してしまうこともあります。
車のエンジンは、複数のイグニッションコイルを使っているので、1つのイグニッションコイルが故障しただけではエンジンが止まるとこはありませんが、走行中のガタガタと振動が起きたり、アクセルペダルを踏み込んでもなかなか加速しないといった症状があらわれます。エンジン警告灯が点灯することもあります。イグニッションコイルの寿命がくる前に交換することが理想ですが、万が一このような症状があった場合は、できるだけ早く整備工場などで点検を受けるようにしましょう。
古いスパークプラグを使い続けることで、イグニッションコイルに負担がかかり寿命を縮めてしまうことがあります。スパークプラグが劣化すると火花を散らすためにより多くの電力を必要とします。そのため電気を送る側のイグニッションコイルの方が故障してしまうということがあるのです。
イグニッションコイルの交換費用の目安
イグニッションコイルの交換を整備工場などに依頼する場合の値段は、主に部品代と工賃の2つです。これらを合わせた金額がイグニッションコイルの交換費用になります。
イグニッションコイルの部品代は純正品か社外品によって多く異なりますし、工賃は依頼する整備工場や車種によって違いがあるので、一概にイグニッションコイルの交換費用はいくらですとは言えないのですが、目安となる値段を紹介します。
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部品代の目安
部品代は、純正品か社外品によって違います。純正品のイグニッションコイルの値段は、単価が7,000~10,000円ほどが目安です。車種によってはもっと高額になることもあります。
社外品のイグニッションコイルの値段は、およそ純正品の半分くらいの安い値段の商品もあれば、純正品とほとんど同じくらいの商品もあります。
ただし、あくまでイグニッションコイル1個の値段の目安です。たとえば4気筒(4つのシリンダー)の車であれば、4つのイグニッションコイルを使用しています。4つ全部を交換すると値段も4倍になります。車種によっては4気筒でも8つのイグニッションコイルを使用しているものもあります。イグニッションコイルが8つあるということはセットで使用するスパークプラグも8つあります。全てのイグニッションコイルが故障することは希ですが、何個交換するかでも交換費用が変わってきます。
大抵は、純正品のイグニッションコイルが高額なので、社外品の安いものを購入するという人が多いですが、万が一粗悪品を買ってしまうと、思ったよりも早く故障してしまうということもあるようです。ただし、純正品のイグニッションコイルだから安心というわけではなく、基本的にイグニッションコイルは消耗品なので、いずれは交換する必要があります。純正品でも急発進を繰り返すような乱暴な運転をしていると、予想外に早く故障してしまうこともあります。
日産・イグニッションコイル(セレナ・ノート・キューブなど)
工賃の目安
イグニッションコイルは、エンジンルームの奥の方に設置されています。車種によって部品の配置や構造は異なりますが、大抵はイグニッションコイルの上にあるいくつかの部品を外さないと交換できません。それらの部品の取り外し作業さえできれば、イグニッションコイルの交換作業自体はそれほど時間のかかるものではありません。
ですから、比較的部品の取り外しが簡単なものであれば、工賃はそれほど高額にならないはずです。良心的な整備工場であれば、工賃が2,000円程度でやってくれるはずです。ところが車種によってはとても入り組んだ構造になっているものもあり、取り外し作業に時間がかかってしまうことがあります。作業時間が長くなれば整備工場側としても当然人件費がかかるので、どうしても工賃が高くなる傾向があります。そんな場合は5,000円以上の費用がかかることがあります。
工賃は5,000円前後を目安として考えて良いと思いますが、車種によっては思いのほか高額になることもあります。車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。部品代はあまり変わりませんが、工賃が各整備工場によって異なるからです。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
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