車のシールの剥がし方(ガラス・ボディ)シール跡の取り方を紹介!
たかが車のシール(ステッカー)の剥がし方に、プロもビギナーもないと思いがちですが、実はトレーサーやヒートガンというプロ向けの工具が存在しています。
車のガラスやボディにこびり付いたシール跡を、きれいに除去するのはとても困難なことです。
今回の記事では、シール跡の取り方や専用のアイテムなどを紹介していきます。
【プロ向け】シールの剥がし方
プロはどんな方法でガラスやボディに付いたシールを剥がしているのか?
ここでは、プロ向けの工具やシールの剥がし方について紹介していきます。
トレーサー
トレーサーとは、大きな円形の消しゴムのようなものを、電動ドリルの先端に装着して、車に付いたシールを削り取るように剥がす工具のことを言います。
トレーサーによるシールの剥がし方は、電動ドリルで高速に回転する消しゴムを、車のボディに付いてシールに押し付けるようにして削っていきます。
トレーサーを押し付ける角度や加減を間違えるとボディ自体を傷付けてしまう恐れがあるので、トレーサーはプロ向けの工具と言えます。
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しかし、コツさえつかんでしまえば、頑固なシール跡も素早く取れる便利なアイテムです。
トレーサーを使う時は、1回で削り取ろうとしないで、数回に分けて徐々にシールを取り除いていくのがポイントです。
一カ所に長く当て過ぎると熱がこもり、トレーサー自体のゴムが車のボディにこびり付いてしまうことがあるので注意が必要です。
トレーサーの円形ゴムを購入して、ホームセンターなどで電動ドリルをレンタルしてくれば、家庭で試せないことはないのですが、使用する際にはある程度の技術が必要です。
自分で使用する場合は、シールを剥がす前に一度目立たないところで試してみてから、トレーサーを使う角度や加減を見極めてると良いでしょう。
ヒートガン
ヒートガンとは、ドライヤーを業務用に強力にしたものです。
シールに熱風を当てて剥がしやすくする工具です。
プロでもシールの剥がし方の基本は「温める」ことが重要です。
ヒートガンを使ったシールの剥がし方は、ヒートガンでシールを温めた後に手作業でシールを剥がしていくというシンプルな方法です。
ヒートガンを家庭用のドライヤーで代用できなくもないのですが、ヒートガンの方が熱を発生する能力が高いので、専用の工具の方が作業効率は良いと言えます。
また、ドライヤーの中には、髪にダメージを与えないために低温に設定されているものもあるので、やはりヒートガンの方が効果的と言えます。
シールは温めることで接着部分が柔らかくなり、剥がれやすくなります。
シールの接着部分が硬いまま強引に剥がしてしまうと、シールと一緒にボディの塗装まで剥がしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
シール跡の取り方
シールを剥がした後に、シール跡が残ることがあります。
シール跡には、ブレーキクリーナーやシリコンオフなどを吹き付けて、しばらくつけ置きしてから、ガラスやボディを傷付けにくい樹脂製のヘラやペーパーなどを使って取り除いていきます。
ブレーキクリーナーやシリコンオフは、本来シール剥がしのためにスプレーではなくて、油汚れを落とすための脱脂洗浄用スプレーです。
1回でシール跡が取れない場合は、何度も繰り返し行うようにしましょう。
塗装落ちの心配がないガラスには、強力なシール剥がし剤を使っても良い。
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【ビギナー向け】シールの剥がし方
車に貼り付いたシールはとても頑固で剥がれにくいものが多い。
そのため、自分でシールを剥がす時には、専用のシール剥がし剤を使うと効果的です。
シールの接着剤の原料
シールの接着剤は、いろいろな原料が使用されています。
天然ゴムやデンプンなど天然素材で作れたシールは比較的剥がれやすいのですが、車に付けるステッカーはアクリルやシリコン、ウレタンなどを合成した素材が使われていることが多いので剥がれにくい。
家庭で簡単にできるシール剥がしの方法で、お湯やお酢、エタノールなどを使うやり方がありますが、車のシールの剥がし方は、シール剥がし専用の薬剤を使った方が効果的と言えます。
アクリルやシリコン、ウレタンなどの合成素材を有機溶剤に溶かしてから接着しているので、お湯を付けたくらいでは剥がれない。
車に貼るシールは走行中に剥がれないように、強度や耐熱温度が高いものが多い。
車のボディに付いたシールの剥がし方
温める
シール剥がしの基本は温めて接着部分を柔らかくすることです。
ドライヤーでシールに熱風をかける方法もありますが、車のボディを局部的に温めるよりも、晴れた日に太陽の光で全体的に温めた方が塗装を傷めにくい。
その後に使用するシール剥がし剤の種類によっては、車のボディに熱をもった状態で使用してはいけないものもあるので、事前に使用上の注意を確認する必要があります。
おすすめなのは、車の塗装や皮膚にも優しい天然素材のシール剥がし剤です。
シール剥がし剤をシールとボディの間に塗る
温めることでシールの接着部分が柔らかくなったら、シールの端の部分を少し剥がします。
シールと車のボディの間(シールの接着部分)にシール剥がし剤を塗りながら、ゆっくり慎重にシールを剥がしていきます。
シールの接着部分にシール剥がし剤を、直接流し込むように使うのがポイントです。
とにかく、焦らずにゆっくりシールを剥がして、できるだけ車の塗装を傷めないように注意しましょう。
シール跡の取り方
シール跡にシール剥がし剤を塗り、数分間放置して浸透させます。
その後、樹脂製のヘラやクロスなどを使って拭き取っていきます。
無理に除去しようとすると傷の原因になるので、なかなか落ちない場合は何度か作業を繰り返してください。
頑固なシール跡を消そうとして、強引にヘラで削り取ろうとしたり、ゴシゴシとクロスで強く拭き取ろうとすると、塗装の表面に傷がついてしまうので注意が必要です。
仕上げに水拭きする
シール跡が除去できたら、シール剥がし剤が乾燥する前に水拭きをして、きれいに拭き取りましょう。
シール剥がし剤がボディに残るとシミの原因になるので、しっかり除去しておきましょう。
車のガラスに付いたシールの剥がし方
ガラスをドライヤーなどで温めてはいけない
ガラスをドライヤーなどで温めると割れる恐れがあるので、絶対にやってはいけない。
また、ガラスに熱湯をかけることも同様に割れる原因になるので、やらないようにしましょう。
シール剥がし剤を使ってゆっくり剥がす
シールの端を指で摘まんで少し剥がしたら、シールの接着部分にシール剥がし剤を流し込みながら、ゆっくりと剥がしていきます。
この時、車の塗装面までシール剥がし剤が流れ落ちないように、ペーパーなどで受け止めながら作業を行うと良いでしょう。
ガラスの場合は、車のボディのように塗装が落ちる心配がありませんが、できるだけシール跡が残らないように慎重に剥がしていった方が、次の作業が簡単になります。
シール跡の取り方
ガラスにシール跡が残ってしまった場合は、シール剥がし剤を塗ってから数分間放置して浸透させます。
その後、クロスなどでシール跡を拭き取っていきます。
なかなかシール跡が取れない場合は、樹脂製など柔らかい素材のヘラを使って落とすと効果的です。
また、ガラスの場合は、ボディとは違って塗装が落ちる心配がないので、もっと強力なシール剥がし剤を使用しても良い。
頑固なシール跡は、強引に取ろうしないで、何度か作業を繰り返し行うことがポイントです。
仕上げに水拭きする
シール跡がきれいに取れたら、シール剥がし剤が乾く前に水拭きをして、よく拭き取りましょう。
きれいに落としておかないと、ワイパーがガラスに引っ掛かってしまうことがあるので、しっかり水拭きしておきましょう。
自動車の足回りは路面に近いためとても汚れやすく、なかでもホイールは汚れが目立つ部分でもあります。車のホイールの洗い方については、まずは、油や鉄粉など汚れの性質を理解して、それに適した洗浄剤を使用することが大切です。
また、ホイールの素材によっては、使用すると腐食の原因になるものもあるので注意が必要です…
使用するシール剥がし剤は、商品によって使い方が異なるため、今回の記事で紹介した剥がし方とは違う場合があります。
事前に商品の取扱説明書を確認し、その商品に適した使い方をしょう。
自分できれいにシール剥がしができない場合は、もしかすると専用の工具があるかもしれないので、車検の時などについでに整備工場のスタッフに相談してみると良いでしょう。
車のシールの剥がし方(ガラス・ボディ)シール跡の取り方を紹介!
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