車のホイールの洗い方や洗浄剤選びで腐食の原因に?鉄粉落としの方法を解説!
自動車の足回りは路面に近いためとても汚れやすく、なかでもホイールは汚れが目立つ部分でもあります。
車のホイールの洗い方については、まずは、油や鉄粉など汚れの性質を理解して、それに適した洗浄剤を使用することが大切です。
また、ホイールの素材によっては、使用すると腐食の原因になるものもあるので注意が必要です。
車の汚れの種類
車に付着する汚れは様々な種類がありますが、ここではホイールやタイヤなど、車の足回りに付きやすい汚れの種類をいくつか紹介していきます。
水アカ
車のホイールに付く水アカの主な原因は、雨によるものですが、その雨には様々な汚れが混ざっていることがあります。
排気ガスに含まれる油分や、タイヤとアスファルトが削れてできた粒子などが、雨に混ざって付着するので、乾燥すると黒や灰色に汚れた跡が残ります。
また、水道水や雨などの水分が蒸発する過程で、水分に含まれる不純物が汚れとして残る場合もあります。
この場合は、白い鱗状の跡が残り、不純物によって凹凸ができることで、同じ場所に水アカが溜まりやすくなります。
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鉄粉
鉄粉の主な原因は、車がブレーキをかけて止まる時に金属部品が擦れてできた粒子です。
この金属の粒子のことをブレーキダストと言い、ホイールやボディに付着してから錆を発生させると表面を浸食してしまうことがあります。
また、錆び付いた状態で固着してしまうと、洗浄剤を使ってもなかなか落ちにくい。
自分の車から発生したブレーキダストだけでなく、交通量の多い道路では、他の車のブレーキダストも飛来する可能性もあります。
その他にも、鉄粉は鉄製のチェーンがアスファルトで削れることで発生したり、列車の車輪と線路が擦れてできた鉄粉が飛来することもあります。
鳥のフン・小さな虫
鳥のフンや小さな虫がこびり付いたまま放置してしまうと、洗浄してもなかなか落ちないことがあります。
小さな虫が付着した部分は酸性の汚れで、その虫を食べている鳥のフンも同様に酸性と言えますが、虫の種類や鳥が食べている物によってアルカリ性の場合もあります。
特に鳥のフンを車の塗料面に長期間付着していると、塗装を傷めてしまう原因になるので、早急に取り除く必要があります。
ピッチタール
ピッチタールとは、真夏の炎天下で高温になった路面や、舗装したばかりのアスファルトなどを走行した時に、路面の油分をタイヤで跳ね上げて付着した油汚れのことを言います。
ホイールなどタイヤの周辺に黒い汚れが飛び散っている場合はピッチ・タールの可能性があります。
ピッチタールは、とても頑固な油汚れなので、通常の洗浄だけでは落ちにくい。
また、気付くのが遅れて放置してしまうと、塗装が変色してしまう恐れがあります。
凍結防止剤
凍結防止剤とは、路面の凍結を防ぐための融雪剤で、主な成分は塩化カルシウムでできています。
この凍結防止剤が車のホイールに付着したまま放置してしまうと、塗装部分が腐食する原因になります。
雪が降る時期に付着しやすいので、スタットレスタイヤを使用していたホイールに固着してしまうことがあります。
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洗浄剤の種類
自動車のホイールに付着した汚れの種類によって、効果的な洗浄剤が異なります。
また、ホイールの素材によっては、使用してはいけない洗浄剤もあるので注意が必要です。
アルカリ性洗浄剤の特徴と注意点
アルカリ性洗浄剤の特徴は、酸性の汚れを溶かして落ちやすくすることです。
代表的な酸性の汚れは「油」です。
アルカリ性洗浄剤は、多くの金属に対し腐食酸化の影響がないと言われていますが、アルマイト処理されたホイールには使用できません。
アルマイト処理とは、ホイールの表面にアルミの酸化物を膜のように加工したものです。
アルマイト処理を行ったホイールにアルカリ性洗浄剤を使用すると、シミや変色の原因になります。
酸性洗浄剤の特徴と注意点
酸性洗浄剤の特徴は、アルカリ性の汚れ中和して落としやすくすることです。
代表的なアルカリ性の汚れは水道水による「水アカ」なのですが、車に付着する水分は、いろいろな油汚れを含んでいることが多く、酸性の汚れがほとんどです。
たとえば、汚れが付着してから長い間放置されて、黒カビが発生している場合は酸性洗浄剤が有効だと言えます。
ただし、メッキ加工されたホイールや、ポリッシュタイプのホイールには、腐食する恐れがあるので、酸性洗浄剤を使用してはいけません。
メッキ加工とは、ホイールの表面に金属イオンなど、別の金属の被膜を作る表面処理を行ったものです。
ポリッシュとは磨くという意味で、ポリッシュタイプのホイールはアルミを磨いてアルミの色味をデザインしたものです。
ポリッシュタイプのホイールは、表面にクリア塗装してあることが多く、その部分が腐食して白い跡が付いてしまうことがあります。
鉄粉除去剤・粘土クリーナー
車のホイールにこびり付いた鉄粉を放っておくて、やがて酸化して赤茶色の汚れになります。
こうなってしまった、通常の洗浄剤では落とすことが難しい。
ブレーキダストなどの鉄分の汚れには、チオグリコール酸アンモニウムの化学反応を利用した鉄粉除去剤が有効です。
ただし、鉄粉除去剤は付着した鉄粉を溶かして固着を弱くする効果はあっても、それによって鉄粉が無くなるわけではないので、その後に粘土クリーナーで除去することをおすすめします。
粘土クリーナーとは、鉄粉などの汚れを粘土に吸着させて除去するクリーニング用品です。
水を流しながら粘土をホイールに軽く滑らせて汚れを吸いつけ方法が鉄粉落としとして効果的です。
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車のホイールの洗い方
自動車のホイールに付着している主な汚れの種類は、泥や油による酸性の汚れです。
洗い方の順番としては、まずはアルカリ性洗浄剤を使って酸性の汚れを落としていくことが大切です。
①アルカリ性洗浄剤で泥や油汚れを落とす
まずは、強めのアルカリ性洗浄剤を使って、ホイールに付着した酸性の泥汚れや油汚れを水洗いしていきます。
この時に高圧洗浄機などがあれば、最初に使用することで楽に落とすことができます。
洗浄にブラシを使用すると汚れが落ちやすくなりますが、ブラシの素材によってはホイールを傷付けてしまう可能性があるので、できれば洗浄用のスポンジを使うと良いでしょう。
なかなか落ちない頑固な汚れには、アルカリ性洗浄剤を数分つけ置きしてから水洗いする洗い方が効果的です。
※アルカリ性洗浄剤をアルマイト処理されたホイールに使用するとシミや変色の原因になります。
②酸性洗浄剤で残りの汚れを落とす
汚れの落ち具合を確認し、アルカリ性洗浄剤で落ちなかった汚れを酸性洗浄剤を使って落としていきます。
なかなか落ちない黒カビには、酸性洗浄剤を数分つけ置きしてから水洗いする洗い方を試してみると良いでしょう。
※酸性洗浄剤をメッキ加工のホイールやポリッシュタイプのホイールに使用すると腐食する原因になります。
③鉄粉除去剤や粘土クリーナーで鉄粉を落とす
ホイールにこびり付いてしまった鉄粉は、なかなか落とすことが難しいですが、根気よく落としていきましょう。
鉄粉を落とすための洗い方は、まずは、鉄粉除去剤を数分つけ置きしてから水洗いしていきます。
その後に、粘土クリーナーを使って残りの鉄粉落としを行います。
粘土クリーナーを使う時の注意点は、粘土クリーナーの作業は水を流しながら行い、強く押し付け過ぎないことです。
自動車のフロアマットは足元にあるので、とても汚れやすい部分です。長い間、掃除しないで放っておくと、雨に濡れたことでカビが発生し、異臭の原因になります。
洗うのが面倒だからといってフロアマットを洗濯機に入れてはいけません。故障の原因になるので、ブラシと洗剤を使って洗いましょう…
車のホイールの洗い方や洗浄剤選びで腐食の原因に?鉄粉落としの方法を解説!
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