車の屋根の上に荷物を載せる時のはみ出しや高さの法律制限は?ルーフボックスのつけっぱなしは燃費に悪い!
キャンプ道具やスノーボードなど、自動車の上に荷物を積む時に便利なのがルーフキャリアやルーフボックスです。
そして、車の屋根に荷物を載せる前に知っておきたいのが法律上の制限についてです。
車体から荷物がはみ出していいのか?高さの制限はどのくらいか?
今回の記事では、道路交通法に基づく積載物の制限について紹介します。
道路交通法による積載物の制限
トラックなど貨物用もしくは商用の自動車でなく、家庭で使用される一般的な自動車(コンパクトカーや軽自動車などを含む)に荷物を載せる時に、適用される法律上の積載物制限です。
(1)積載物の重量-自動車検査証に記載されている最大積載重量
(2)積載物の大きさ
1)長さ…自動車の長さにその長さの1/10の長さを加えたもの
2)幅…自動車の幅
3)高さ…3.8メートルからその自動車の積載する場所の高さを減じたもの引用元:内閣府-道路通行車両の制限
車の積載制限をもっと分かりやすく解説
道路交通法に基づいた、車の屋根の上に荷物を積む制限は上記の内容になりますが、ここではイラストなどの補足で、さらに分かりやすく解説していきます。
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積載物の重量-自動車検査証に記載されている最大積載重量
最大積載重量の数値は、自分の車の自動車検査証を確認すれば分かることなのですが、家庭で使用するような一般的な自動車の場合、最大積載重量の項目に「-㎏」と記載されていることが多い。
つまり、トラックなど貨物用もしくは商用の自動車でないかぎり、最大積載重量については明確に定められていないのが現状です。
ただし、記載されている場合もあるので、自分の自動車検査証の内容を一度確認しておきましょう。
長さ…自動車の長さにその長さの1/10の長さを加えたもの
自動車の車体の前後から自動車の長さの1/10の長さを超えて荷物がはみ出さないようにしましょう。
たとえば、全長4mの車の場合、前後にはみ出して良い長さは40cmになります。
幅…自動車の幅
車の横幅をはみ出して荷物を積むことはできません。
高さ…3.8メートルからその自動車の積載する場所の高さを減じたもの
ちょっと難しい表現で分かりにくいかもしれませんが、つまりは荷物を含めた車の高さが3.8m以内ということです。
どうしても制限内で荷物を積めない時は・・・
荷物が分割できないもので、どうしても法律の制限内で積むことができない場合は、出発地を管轄する警察署に制限外積載許可申請書を提出して許可されることで運搬が可能になる場合があります。
許可の条件は、荷物が分割できないことの他に、車両に負担がかかっていないか、交通に支障がないか、積載物の重量、積載の方法など、様々なことを考慮して問題がないと判断された場合に許可されます。
制限外積載許可申請書の有効期間は、1回の運搬の開始から終了までの期間になります。
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「ルーフキャリア」のメリット・デメリット
メリット
ルーフキャリアはルーフボックスに比べて価格が安い。
使用しない時でも、あまり場所をとらず保管しやすい。
車両の幅に収まる大きさであれば、荷物の形に制限なく積むことができる。
デメリット
きちんと荷物を固定していないと、荷崩れの心配がある。
荷物に雨や汚れなどがつきやすい。
車の屋根の上に荷物を載せるたびに、荷物の高さや幅など法律制限内であるかを確認する必要がある。
積荷が自体が外にでている状態なので、盗難の心配がある。
「ルーフボックス」のメリット・デメリット
メリット
ルーフボックス内に荷物を入れることができるので、雨や汚れがつく心配がない。
しっかりと蓋をすることで、荷崩れの心配がない。
法律制限内の条件でルーフボックスを設置しているので、車の上に荷物を積むたびに、荷物の高さや幅など気にする必要がない。
デメリット
ルーフボックスは、ルーフキャリアに比べて価格が高い。
ボックス自体が大きいため、使用しない時に保管場所に困る場合がある。
ボックスの形に収まらない荷物は積むことができない。
ルーフキャリア・ルーフボックスのつけっぱなしは燃費を悪化させる
ルーフキャリアやルーフボックスが必要ないシーズンでも、つけっぱなしにしていると、空気抵抗の増大により燃費が悪くなります。
特にルーフキャリアやルーフボックスをつけっぱなしで高速走行するとさらに燃費が悪化するので注意が必要です。
また、ルーフボックス内に必要のない荷物を入れたままにしておくと、重さが原因で燃費が悪くなります。
ルーフボックスに限らず、トランクや車内などに不必要な荷物を積んでいると、その分の重みで走り出しに多くの燃料が必要になり、燃費が悪化する原因になります。
ルーフキャリアやルーフボックス脱着は大変なことですが、必要がない時は外して保管しておくようにしましょう。
立体駐車場の高さ制限の平均
車の屋根の上に荷物を載せる時の高さの法律制限は、3.8m以内とされていますが、実は立体駐車場の高さ制限の平均は1.5~2.5mほどで、法律制限よりも低い。
車の上に荷物を積んだまま立体駐車場に入るという状態は、なかなか考えにくいシチュエーションではありますが、ルーフキャリアやルーフボックスをつけっぱなしで、誤って立体駐車場に入ってしまうことは有り得るのではないでしょうか。
立体駐車場には、自らの運転で駐車場内に移動する「自走式駐車場」と、機械によって駐車場まで運ばれる「機械式駐車場」の2種類があり、高さ制限の平均が異なります。
<高さ制限の平均>
自走式駐車場・・・およそ2~2.5mほど
機械式駐車場・・・およそ1.5mほど
※立体駐車場の高さ制限は、明確な基準がないため、上記の数値よりも低く設定されている立体駐車場もあります。
ルーフキャリアやルーフボックスが必要ないオフシーズンは、車体から外して保管しておいたほうが望ましい。
ルーフキャリアやルーフボックスの脱着は、自分でやるとなかなか大変なものです。
また、初めて取り付ける場合は、どうのように付けて良いのか分からない場合もあります。
車種によっては、取り付ける穴がキャップで塞がれていて分かりにくい場合もあります。
自分で取り付けることができない、もしくはどんなタイプのルーフキャリアやルーフボックスが、自分の車に合っているか分からないという場合は、整備工場などのスタッフに相談すると良いでしょう。
車の屋根の上に荷物を載せる時のはみ出しや高さの法律制限は?ルーフボックスのつけっぱなしは燃費に悪い!
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