車のクラクションが鳴り続ける・鳴らない原因は?ホーンの音が止まらないセキュリティ作動の止め方を紹介!
自動車のクラクションが鳴り続ける、またはクラクションが鳴らない原因については、様々なことが考えられます。
クラクションが鳴りっぱなしで止まらない場合は、必ずしも故障が原因というわけではなく、車のセキュリティ・システムが作動したことで起こっている可能性もあります。
今回の記事では、車のクラクション異常の原因について紹介します。
車のクラクションが鳴る仕組み
自動車のクラクションが鳴る仕組みを簡単に説明すると、クラクションを鳴らすボタン(ホーンボタン)を押すと、電流がホーン内部のコイルに流れて、一時的に電磁石になります。
この磁力に引き寄せられた部品(シャフト)が衝突したり、振動したりすることで音が発生し、その音を増幅することで大きな音のクラクションが鳴ります。
車のクラクションには、いくつかの種類があり、「平型ホーン」「渦巻ホーン」「電子ホーン」など、様々な種類があります。
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平型ホーン
平型ホーンは、電磁石化したポールに引き寄せられたシャフトが衝突することで音が発生します。
金属同士が接触して発生する音なので、「ビー」という鋭く甲高い音が特徴的です。
平型ホーンは、国産車の多くに採用されているタイプです。
渦巻ホーン
渦巻ホーンは、平型ホーンとは違って、電磁石化したポールとシャフトが衝突しません。
電磁石化したポールに引き寄せられたシャフトが振動することで空気を震わせて音を発生させています。
渦巻ホーンは、トランペットやホルンなど管楽器と同じ仕組みで音を増幅しているので、「パー」という響きのある音が特徴的です。
渦巻ホーンは、国産でも高級車に多く採用されているタイプです。
電子ホーン
電子ホーンは、コントロールユニットを組み込むことで、余韻のある音を電気信号で作り出しています。
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車のクラクションが鳴り続ける原因
ホーンボタンの劣化
自動車のクラクションは、クラクションを鳴らすためのボタン(ホーンボタン)を押すことで、ホーン内部に電気が流れる仕組みになっています。
電気が流れるとコイルの働きで金属の棒(ポール)が電磁石化し、シャフトを引き寄せて音が発生します。
ホーンボタンから手を離すと、電気の流れが止まり、電磁化したポールがただの金属の棒に戻り、音が止まる仕組みです。
ホーンボタンの内部部品の劣化が原因で、常に電気が流れている状態になると、車のクラクションが鳴り続けるといった症状があらわれます。
車のクラクションが止まらないという症状は、比較的に古い車に多く見られますが、中にはこのような症状が起こりやすい車種もあります。
ホーンボタンもくは配線など、故障した部分だけを修理することができれば良いのですが、それができない場合は、ホーンボタンが組み込まれているステアリング全体の交換が必要なケースもあります。
ステアリング内部になるエアバッグは安全上の理由から中古販売はなく、新品を購入する必要があるので、費用が高くなる可能性があります。
ただし、ステアリング部分を全部交換しなくても、新しいホーンボタンを追加するなど、対応できる可能性もあるので、整備工場のスタッフに修理内容や費用などを相談すると良いでしょう。
セキュリティ作動
自動車のセキュリティ・システムは、車種によって異なるため、全ても車に当てはまることではありませんが、ある条件でドアロックを解除するとセキュリティ・システムが作動し、車のクラクションが鳴り続けるということがあります。
車種によって異なりますが、自動車のセキュリティ・システムは、キーレスでドアロックをすると有効になります。
●メカニカルキーでドアロックを解除すると・・・
リモコンタイプのキーレスでドアロックした後に、鍵穴に差し込むタイプのメカニカルキーでアンロックすると、セキュリティが作動し、車のクラクションが止まらない状態になります。
たとえば、2人で買い物にいく時に、いつでも車に戻ってこれるように、キーレスとメカニカルキーをそれぞれに分けて持っていくとします。
それで、たまたまメカニカルキーを持っている人の方が早く車に戻ってきて、キーレスでドアロックをした車をメカニカルキーでアンロックしてしまうと、セキュリティが作動し、車のクラクションが鳴り続けるということが起こります。
●車内からドアロックを解除すると・・・
キーレスでドアロックした後に、車内からドアを開けた場合でも、セキュリティが作動し、車のクラクションが鳴り続けるケースがあります。
たとえば、何人かで買い物に行った時に、1人だけ買い物に興味がないから車の中で待っているという状況になったとします。
そんな時にいつもの習慣でキーレスでドアロックをしてしまうと、車内に残った1人が何らかの用事ができてドアを開けた途端、セキュリティが作動し、車のクラクションが止まらないということが起こります。
●セキュリティ作動によるクラクションを止める方法
セキュリティ・システムの作動により、鳴り続けるクラクションの止め方は、車のエンジンを始動させることで鳴り止みます。
車種によっては、セキュリティキーを車内に持っていくだけで、ホーンの音が鳴り止むタイプもあります。
自動車に備わっているセキュリティ・システムは、車種によって異なります。
自分の車のセキュリティ・システムが、どのような条件で作動するのか、そしてどうやって解除するのか、その方法について取扱説明書で確認しておくことが重要です。
車のクラクションが鳴らない原因
スパイラルケーブルの断線
車のクラクションが鳴らない原因で、とても多いのが、スパイラルケーブルの断線です。
スパイラルケーブルとは、ステアリング内部に組み込まれている配線で、このケーブルが劣化などで断線を起こすことが原因で、ホーンボタンを手で押しても電気が流れないため、車のクラクションが鳴らないという症状があらわれます。
スパイラルケーブルの故障だけで、その他には異常が見当たらない場合は、スパイラルケーブルの交換だけで修理は済みます。
ただし、スパイラルケーブルは、ステアリングカバーを外して、エアバッグも外した奥にあるので、エアバッグが誤作動しないように慎重に交換しなくてはならない。
ヒューズ切れ
スパイラルケーブル以外の配線が断線することでも、クラクションが鳴らないという症状は起こります。
また、ヒューズ切れが原因で、電気が正常に送られていないため、ホーンが鳴らない場合もあります。
ヒューズとは、車に内臓された機器に、過剰な電気が流れないようにするための部品です。
ヒューズ切れが起こると、正常に電流が供給されなくなるので、ホーンボタンを押してもクラクションが鳴らない。
昔の車は、はっきりとした原因がなくても、ヒューズの寿命のようなもので、突然ヒューズが切れるということがありました。現在は、ヒューズの新しい種類が登場し、性能も向上したため、何の原因もなく急にヒューズが飛ぶことはほとんどありません…
ホーンの故障
ホーン自体が故障していることが原因で、ホーンボタンを押してもクラクションが鳴らないということがあります。
ホーン内部に組み込まれたコイルの故障で、ポールが電磁石化せずに機能しない状態や、電気が流れない状態で固着しているケースもあります。
自動車のクラクションが鳴り続ける、またはクラクションが鳴らない原因については、今回の記事で紹介した内容以外にも、様々なことが考えられます。
車のクラクションが正常に鳴らない場合は、車検に通りません。
故障を放置せずに、整備工場などで点検・修理を行うようにしましょう。
車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
車のクラクションが鳴り続ける・鳴らない原因は?ホーンの音が止まらないセキュリティ作動の止め方を紹介!
レクサスのような音色になるホーン
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