車のバックドアが落ちてくる主な原因は、リアゲートダンパーのガス抜けが考えられます。今回は、リアゲートダンパーの仕組みや交換費用の目安などを紹介します。
車のバックドアが落ちてくる原因
車のバックドアが落ちてくる主な原因は、バックドアを支えるリアゲートダンパー(バックドアダンパー)のガス抜けです。リアゲートダンパーの破損も原因として考えられますが、大抵はリアゲートダンパーの内部に含まれている窒素ガスが抜けていることが多いです。
リアゲートダンパーの内部には、圧縮された窒素ガスと油が入っています。圧縮された窒素ガスの反発力を利用して、重いバックドアを支えています。ですから、リアゲートダンパーのガス抜けが生じると、支えられずにバックドアが落ちてくるというわけです。
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基本的にリアゲートダンパーは消耗品なので、ガス抜けしたリアゲートダンパーは新しいものと交換になります。交換時期は、バックドアの開閉頻度によって異なりますが、大体10年くらいが目安になります。
車のバックドアが落ちてくる時には、リアゲートダンパーの注油を行えば修理できると勘違いされている方もいらっしゃるようですが、リアゲートダンパーの注油は必要ありません。リアゲートダンパーには圧縮された窒素ガスが含まれているので、絶対に分解してはいけません。
リアゲートダンパーの交換費用の目安
車に使用されているリアゲートダンパーには、取り付け方向が決まっているタイプと、上下自由な方向で取り付けられるタイプとがありますが、取り付け部分はクリップまたはボルトで止まっているだけなので、リアゲートダンパーの交換作業は意外と簡単です。そのため、工賃は1,000円程度が費用の目安になります。
リアゲートダンパーは消耗品なので、交換する際には左右両方のリアゲートダンパーを交換するのが一般的です。リアゲートダンパーの値段は車種によって大きく異なりますが、国産普通車の場合はリアゲートダンパーの純正部品1本の値段は7,000円程度なので、部品代は2本で14,000円程度が費用の目安になります。社外品のリアゲートダンパーであればもっと安くなります。
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リアゲートダンパー2本の交換費用の目安は、工賃と部品代合わせて15,000円程度になります。ただし、高級車の場合は部品代が高額なので、交換費用が数万円になることもあります。
車の扱いに慣れている方であれば、通販などで新しいリアゲートダンパーを取り寄せて、自分で交換することができると思います。リアゲートダンパーを交換する際には、誰かに支えてもらわいとバックドアが落ちてくるので他の人に手伝ってもらうか、またはリフトサポートなどの工具を使ってバックドアを支えておくと良いでしょう。
また、取り付け方向が決まっているタイプのリアゲートダンパーを自分で交換する際には、取り付け方向を間違えるとガス抜けの原因になるので気を付けましょう。
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