自動車のコーナーセンサーは、車両に対象物が近づくと警告音や音声で知らせてくれる便利な機能ですが、何らかの不具合が生じて、警告音が鳴らない、もしくは鳴りっぱなしになることがあります。今回は、コーナーセンサーが誤作動する原因について紹介します。
コーナーセンサーが誤作動する原因
コーナーセンサーが鳴らない
まずは故障を疑う前に、コーナーセンサーのスイッチが本当にONになっているのかを確認してみましょう。コーナーセンサーのスイッチの周りに、他の機能のスイッチがある場合は、間違って押してしまうことがよくあります。そのため、コーナーセンサーのスイッチがOFFの状態で走行している可能性が考えられるのです。
コーナーセンサーのスイッチがONの状態にもかかわらず、警告音が鳴らない場合は、何らかの不具合があるのかもしれません。
コーナーセンサーは、車のフロントバンパーの内側と、リアバンパーの内側に超音波センサーが組み込まれており、そのセンサーに対象物が近づくと、「ピーピーピー」という警告音や音声で運転者に危険を知らせます。
コーナーセンサーの警告音が鳴らない時に考えられる主な原因は、「内部スピーカーの故障」が挙げられます。その他には配線不良が原因で警告音が鳴らないこともありますが、DIYで電装系をいじらない限り、突然断線するとは考えにくいです。
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運転席の前方には、対象物を検知した場所を表示するコーナーセンサーのディスプレイがあると思います。そのディスプレイのインジケーターが点灯しているにもかかわらず、警告音が鳴らないという誤作動は、内部スピーカーが故障している可能性が考えられます。
内部スピーカーの定格出力に対してオーティオ出力の方が大きい場合は、音量を最大に設定していると、内部スピーカーが故障しやすい傾向があります。
コーナーセンサーの機種によっては、ディスプレイの近くにドライバーを使って音量を調節できる部分があるので、事前に音量を少し下げておくと内部スピーカーが壊れにくくなります。
コーナーセンサーが鳴りっぱなし
コーナーセンサーの仕組みは、車両の前後にあるセンサーから超音波を発生させて、対象物に当たって戻ってくるまでの時間をもとに、対象物までの距離を計測しています。ですから、ガラスや液体など、透明なものでも超音波が反射して検知しますし、穴が開いた網状のものでもコーナーセンサーの警告音が鳴ります。
コーナーセンサーの感度の良さが原因で、まるで誤作動しているかのように、警告音が鳴りっぱなしになるという事例がいくつか報告されています。
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たとえば、寒冷地では、信号待ちの時に前方の車両のマフラーから出ている熱の壁にコーナーセンサーの超音波が反射して、車両前方の左側のセンサーだけ反応してしまうというケースがあります。
また、運転席からは目視できない場所に雪が積もっていたり、雑草が生えていたりすると、それに超音波センサーが反射して警告音が鳴りっぱなしになることもあります。
コーナーセンサーの誤作動は、コントロールユニットをアップデートすることで改善することがあります。周りに対象物がないのに警告音が鳴りっぱなしになる場合は、ディーラーに依頼してコーナーセンサーの感度調整を行うと良いでしょう。
ただし、誤作動の原因がセンサー自体の故障によるものであれば、新しいセンサーと交換になります。
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