エキマニ(エキゾーストマニホールド)とは、複数の燃焼室をもつエンジンから発生した排気ガスを、一つにまとめるための部品です。エキマニは、複数のパイプが曲がりくねった形状をしていることから、エキマニのことを通称「タコ足」と呼ぶこともあります。
今回は、エキマニが割れた時の症状について紹介します。エキマニの内部には高熱の排気ガスが流れているので、大きく割れて排気漏れが酷い場合は、通常のエンジン音とは異なる音が聞こえるようになります。
エキマニが割れた時の症状
エキマニは車のエンジンに直接付いている部品なので、高温の排気ガスがそのままエキマニの内部に流れ込んできます。そのため、エキマニの温度は500℃前後の高温にさらされます。ターボ車では1000℃を超えることもあります。
高温にさらされたエキマニは、次第に所々錆が発生し、腐食された部分からクラック(亀裂)が入ってしまうことがあります。特にエキマニの溶接した部分が割れやすいです。
エキマニの割れた部分が小さいうちは、目立った症状は見られませんが、割れた部分が大きくなるにつれて様々な症状が現れます。
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ターボ車であれば、排気ガスの勢いでタービンを回しているので、排気ガスが漏れた分だけ出力が低下します。
エキマニから排気ガスが漏れている状態では、排気ガス内の酸素量を計測し、燃料の噴射量を決めているO2センサーが正しく働かなくなります。そのため、燃料過多や燃料不足になり、エンジンの燃焼効率が悪くなる可能性があります。
エキマニの割れた部分から噴き出した排気ガスは、エンジンルームからエアコンの配管内を通り、車内に漏れ出してくるので、車の中で異臭がするという症状もでてきます。
高温の排気ガスがエンジンルームに充満すると、ゴム製部品やプラスチック製部品が傷んでしまう恐れがあります。排気ガスとともにスス(カーボン)も噴き出しているので、エンジンルーム内が黒く汚れてしまいます。
エンジン音が変わるほどの排気漏れには要注意
エキマニの割れた部分が小さな亀裂程度でしたら、エンジン音はほとんど変わりませんが、エキマニに大きな穴が開いている場合は、異音が発生することがあります。
エキマニはエンジンと直結する排気系の部品なので、エキマニが変わればエンジン音も変わります。車のエンジン音にこだわる方は、マフラー選びにこだわりますが、エキマニの種類によってもエンジン音が変わるので、エキマニ選びもこだわる方がいるくらいです。
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ですから、エキマニが割れて形状が変われば、通常のエンジン音とは異なる音が聞こえてくるようになります。音が変わるくらい割れた部分が大きくなっているので、早急に修理が必要です。
エキマニの割れの程度にもよりますが、エキマニに穴が開くと、普通車なのに、大型トラックや農機具のような荒々しいエンジン音になります。エキマニの修理は、割れた部分を溶接するか、新しいエキマニと交換するかのいずれかになります。
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