回生ブレーキ/エンジンブレーキ/回生協調ブレーキの違い

ハイブリッド車やEV車(電気自動車)はガソリンエンジン車とは違い、独自のブレーキシステムが搭載されています。それが、回生ブレーキや回生協調ブレーキと呼ばれる仕組みです。今回は、ガソリンエンジン車のフットブレーキやエンジンブレーキと、電気自動車の回生ブレーキや回生協調ブレーキの違いを、できるだけ簡単に分かりやすく解説していきます。

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回生ブレーキとエンジンブレーキの違い

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ガソリンエンジン車は、ブレーキペダルを踏んで減速する「フットブレーキ」と、走行時にアクセルペダルから足を離すことで減速する「エンジンブレーキ」の2種類の方法があります。

フットブレーキは、走行中にブレーキペダルを踏み込むと、ブレーキフルード(ブレーキオイル)と呼ばれる液体に油圧がかかります。これによって車輪の軸と一緒に回転する部品を抑え込み、摩擦によって止めて車両を停車しています。フットブレーキの仕組みは、ドラム式とディスク式がありますが、基本的には油圧による摩擦ブレーキです。

エンジンブレーキは、走行中にアクセルペダルから足を離すと、タイヤの回転の力だけでエンジンを動かしている状態になるので、エンジンを動かす負担によって緩やかに減速していきます。

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一方、「回生ブレーキ」は、ハイブリッド車やEV車(電気自動車)に搭載されているもので、ブレーキ中に電気エネルギーを回収する仕組みです。

ガソリンエンジン車の場合は、ブレーキ中に発生するエネルギーは、摩擦ブレーキによって熱に変換され、利用されることなく放出されます。しかし、ハイブリッド車やEV車の場合は、ブレーキ中の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、回収することで再利用が可能になります。

これにより、ハイブリッド車は、燃費とCO2排出の低減が可能になり、EV車では走行距離の延長が期待できます。

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回生ブレーキと回生協調ブレーキの違い

「回生協調ブレーキ」は、従来の摩擦ブレーキとハイブリッド車やEV車特有の回生ブレーキを協調させたブレーキシステムです。

回生協調ブレーキは、回生ブレーキによって電気エネルギーを効率的に回収し、回生ブレーキでは不足している分を摩擦ブレーキで補う仕組みになっています。

回生協調ブレーキは、コンピューター制御で回生ブレーキと摩擦ブレーキのバランスを保っているのですが、以前は、回生ブレーキと摩擦ブレーキのバランスが悪く、ブレーキ中にガクガクする不自然な感覚や、ブレーキペダルを踏んだ時に感じる違和感が指摘されることがありました。

しかし、年々改善され続けて、回生ブレーキと摩擦ブレーキのバランスを精度の高いセンサーで制御することで、ブレーキ時の違和感は少なくなってきています。

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