車の給油口は、車体の左側にあるものと、右側にあるものの2種類があります。主に日本車の給油口は左が多いと言われています。それでは、給油口の位置が車種によって違いがあるのはなぜなのでしょうか?今回はその理由と見分け方について解説していきます。
車の給油口の位置が左右違いの理由
車の給油口の位置は車種よって違います。一見、左右どちらかに統一されてもおかしくないことなのですが、どうして車によって違うのでしょうか。実は日本には給油口の取り付け位置を定める法律は存在しません。
しかし、道路運送車両法という法律で、車の構造は基本的なこうでなくてはいけないということは決められています。たとえば、タイヤが外側にどのくらいはみ出してはいけないといったことなどがあります。
その中でも給油口の位置に関連した内容があります。道路運送車両法では、「給油口とマフラーの配管は300mm以上離す」ように定められています。と言うことで、実質、マフラーの位置によって車の給油口の位置が決まっているわけです。
マフラーの位置が左右違いの車があるので、それに関連して給油口の位置も左右違いになるというのが理由です。ですから、マフラーの位置を知っていることが、給油口の位置の見分け方のひとつになります。
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マフラーと給油口の位置を離す理由
それでは、なぜマフラーと給油口の位置が定められているのかというと、もしも万が一、燃料が吹きこぼれた場合のことを想定して、事故を回避することが理由になっています。
マフラーが2本ある車種の場合も、道路運送車両法に定められた「給油口とマフラーの配管は300mm以上離す」ということを守って左右どちらかに設置されています。マフラーが2本ある場合は配管が左右のどちら寄りに位置するのかによって給油口の位置が決まります。ただし、マフラーの配管は左右どちらの取り付けるかというのは、各メーカーが決めることなので、自動車メーカー次第ということになります。
日本車の給油口は左が多い理由
日本車に限らず、外国車でも、マフラーの反対側に給油口を設置するというのが一般的です。もちろん、デザイン上当てはまらない車種もありますが、マフラーの配管から給油口を離すように義務付けられているので、結果的にマフラーの反対側に給油口を設置することが多いです。
マフラーの配管の設置の位置は、各自動車メーカーによって設定が違います。日本では車が道路の左側を走行するという道路事情の関係から、歩行者からなるべく離れた位置(車体の右側、または道路のセンターライン側)にマフラーを設置するメーカーが多いです。
車の給油口はマフラーの反対側に設置するのが一般的なので、日本車の給油口は左が多いというのが理由です。しかし、メーカーの考え方で車両のデザインなどで右に給油口があるものもあります。
外国車の場合は、車が道路の右側を走行する国では、日本とは反対の給油口は右側にあることが多いです。外国車はメーカーによって左右どちらかの位置に給油口を設置することが決まっている場合が多いです。
実は、もっと詳しく言うと、日本車の給油口の位置も各メーカーによって左右どちらかが決まっていることが多いです。日産が左右混在、スバルが右、それ以外の国内メーカーは、ほとんどが給油口の位置は左が多いです。
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車の給油口の位置の見分け方
車の給油口の位置は、生産国や自動車メーカーによって違いがあるので、結局はどうやって給油口の位置を見分けることができるのでしょうか?。実は意外と簡単な方法で左右のどちらかが分かります。
車のメーターパネルには、燃料残量を把握するための「燃料計」があります。そこにガソリンスタンドの給油機のようなマークがあります。そのマークの左右どちらかに給油口の位置を示す三角の矢印があるのをご存知でしょうか?車種によって矢印がないものもありますが、最近の車には大体あります。
車の給油口の位置の見分け方は、この燃料計のマークに付いている矢印を確認するだけで良いです。とても小さなマークなので見落としがちですが、しっかりと給油口の位置を示すマークがあるので、初めて乗る車で給油口の位置が左右のどちらにあるのか分からない時は、このマークで見分けることができます。
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