自動車は、雨や雪など悪天候の環境でも走行できるように設計されています。ですから、よほどの大雨で冠水路にならない限り、基本的には走行できます。
それでは、車はどこまで浸水すると危険なのか?浸水の限界について紹介します。
浸水はマフラーまで
マフラーは、エンジンで燃焼されてできたガスを車外に排出するためにあります。そのため、マフラーが水に浸かってしまうと、排気ガスを出すことができないのでエンストしてしまいます。
マフラーが浸水しても勢いよく排気ガスを出しているうちはしばらく走れますが、排出が弱まるとどんどん車内に排気ガスが溜まり、最終的にはエンジンが止まってしまいます。
車の部品の中で浸水に弱い部品は電装系やエンジンなどが挙げれますが、このような水に弱い部品は内装に納まっています。また、高さから言ってもマフラーが最も低い位置にあるので、浸水の限界はマフラーの高さまでと考えられます。
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エンジンの浸水は最も危険
エンジンでは、燃料と空気を混ぜ合わせた混合気を燃焼させています。この時に必要な空気をきれいにする役割を担っているのがエアクリーナーボックスです。
エアクリーナーボックスは、空気を取り込む入口になっているので、この位置まで浸水してしまうと、空気を取り込むことができずにエンジンが止まってしまいます。
エアクリーナーボックスから水を吸い込んでしまい、エンジン内部まで侵入した場合は、高熱のエンジンが急激に冷やされて部品が変形してしまい、エンジン自体がダメになってしまうこともあります。
一度、エンジンまで浸水してしまった車を自己判断でエンジンをかけることは非常に危険です。整備工場などで点検を受ける必要があります。
冠水路を走行する時の注意点
基本的に車のマフラーが水に浸かってしまう水位の冠水路には入らないように注意してください。
速度は10キロ程度の低速で走行することを心掛けましょう。低速で走ることで水の跳ね上げによるエンジンルーム内への浸水を軽減します。水の跳ね上げによるエンジンや電装系部品への影響は見落としがちなので、十分に気を付けてください。
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水の底が見えない状態の冠水路では、路面に何が沈んでいるか分からない状態で走行することになるので、とても危険です。
また、冠水の走行中は周囲に水を跳ね上げてしまいます。周囲の車両や歩行者の迷惑にならないように注意することが重要です。
冠水路を走行するのは、やむを得ない場合だけです。できることなら冠水路は走らずに避けた方が無難です。一般車であれば水深30cmを超える冠水路は走らない方が良いです。
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