車のオイル漏れ・水漏れの原因は?症状と場所(エアコン・運転席・助手席・後部座席・エンジンルームの下)を紹介!
自動車に発生するオイル漏れや水漏れの原因については、様々ことが考えられます。
車の下やマフラーなどに起こる水漏れ(無色透明の液体)に関しては、なかには心配がない症状もあります。
ただし、オイル漏れ(黒・赤・緑・青などの液体)を放置してしまうと、次第に症状が悪化し、最終的にはオーバーヒートを引き起こす可能性があるので、できるだけ早く整備工場などで点検・修理を行う必要があります。
今回の記事では、車のオイル漏れと水漏れの原因について、症状が起こる場所を例に挙げて紹介していきます。
心配のない水漏れ
水漏れと言ったも、自動車にとって不必要な水分を車外に排出しているだけで、全く問題のない場合があります。
ここでは、エアコンとマフラーから出る水について紹介します。
エアコンの除湿機能による水分排出
夏場にエアコンをつけている場合は、自動車の下に水漏れが起こることがあります。
この水漏れは、エアコンの除湿機能によってできたものなので、故障ではありません。
エアコンの除湿機能で発生した余分な水分は、ドレンホースという排水用のホースで車外へ排出されます。
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エアコンをつけた状態で、同じ場所に停車していると、車の下に水溜りができることがあります。
この水溜りは、もともとは空気中に含まれる水分なので、たとえば駐車場に水漏れしたとしても、コンクリートの地面にシミが残ることはありません。
シミが残る場合は、エアコンによる水ではなく、オイル漏れの可能性があるので、整備工場などで点検が必要です。
マフラーから出る水
マフラーから出てくる水は、故障ではなく心配のない症状です。
車のエンジン内でガソリンを燃焼すると水が発生します。
その余分な水をマフラーから排出しているのです。
エアコンの排水漏れ
水をこぼしたわけでもないのに、運転席もしくは助手席の足元が濡れている・・・
そんな時に考えられる原因は様々ですが、その水が無色透明で特別な臭いがない場合は、エアコンの排水漏れの可能性があります。
その水が赤や緑などの着色がある場合は冷却水漏れの可能性があり、そのまま放置してしまうとオーバーヒートする恐れがあるので、整備工場などで点検を行う必要があります。
自動車の構造上、エアコンの排水漏れは助手席側の足元に多いですが、運転席側の床に水漏れが起こる症状もあります。
車種によって異なりますが、多くの車が助手席側にエバポレーターという冷却装置があります。
エバポレーターは、液化したエアコンガスを蒸発(エバポレーション)させて熱を奪うことで、空気を冷却しています。
冷却したことで結露した水は、ドレンホースという管で車外に排出しているのですが、このホースに詰まりが生じると、車の外に排水できずに、車内に溢れて水漏れしてしまうことがあります。
ドレンホースが詰まっているだけであれば、詰まりを解消することで済みますが、ホースに破損がある場合は交換が必要です。
いずれにせよ、ドレンホースの場所は車種によって異なるので、整備工場などで専門のスタッフに点検してもらうと良いでしょう。
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雨水の侵入
車の設計上、たとえ雨が降っていたとしても、車内に水漏れが発生することはありません。
ところが、修理歴があって防水処理が上手くいっていない場合や、ドアなどのゴムパッキンが劣化して雨水が入り込んでいたり、意外な場所から雨水が侵入しているケースがあります。
当然ですが、水は上から下へと流れます。
運転席や助手席、後部座席など車内のどの場所に水漏れがあるのかを把握したら、その場所の上に雨水が入り込む隙間がないか確認する必要があります。
修理の内容は、パネルの隙間から水漏れしている場合は板金修理で補修したり、自動車専用のシーリング材で隙間を埋めたリ、水漏れの症状によって修理方法は様々です。
雨水の侵入は、防水処理が必要になるので、車内に水漏れを発見したら、整備工場などで点検及び修理を行う必要があります。
ギアオイル漏れ
運転席と助手席の丁度間で、シフトレバーの真下の地面にオイル漏れがある場合は、ギアオイル漏れの可能性があります。
MT車(マニュアル車)であればギアオイルで、AT車(オートマ車)であればオートマオイル(オートマチック・トランスミッション・フルード)と呼ばれるギア内に含まれオイルが漏れている可能性が考えられます。
オートマオイルは、歯車などの部品を潤滑に動かすためや、油圧によって変速制御をするためなどに使われている専用の液体です。
ギアオイルは、デファレンシャルギアにも使用しています。(略して「デフ」と呼ばれることが多い)
自動車の走行中にカーブを曲がる時に、外側の車輪と内側の車輪で回転の速さが異なります。
デフとは、その差を調整して走行をスムーズにするための差動装置です。
FR(後輪駆動)や4WD(四輪駆動)の車の場合は、後部座席の中央の真下にデフがあるため、この部分にオイル漏れがある場合は、ギアオイル漏れの可能性があります。
FF(前輪駆動)の車の場合は、ボンネットを開けてエンジンがある位置と左右反対側に液漏れがある時は、トランスミッションから液体漏れが発生している可能性があります。
ボンネットの中にエンジンが設置してある位置は、右側(日本車の運転席側)にあることが多く、トランスミッションから液漏れは、左側(助手席側)にオイル漏れが起こりやすいですが、車種の構造によって異なります。
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冷却水漏れ
冷却水漏れが発生しやすい場所は、エンジンルームの真下です。
エンジンルームの真下に色の付いた水漏れがある場合は、冷却水漏れの可能性があります。
冷却水とは、エンジンを冷やすために使われる液体です。
冷却水は、サラリとした水のような触感で、赤や緑、青などに着色されています。
氷点下になる冬場でも水が凍らないように、特殊な液体を混ぜ合わせているものです。
冷却水漏れが発生した状態で、車の走行を続けると、高温になったエンジンを冷やすことができずに、オーバーヒートしてしまう恐れがあります。
車に色付きの水漏れの症状が見られる場合は、エンジンを始動させずに、整備工場などに連絡するようにしましょう。
エンジンオイル漏れ
FF(前輪駆動)、FR(後輪駆動)、4WD(四輪駆動)の車の場合は、エンジンルームの下の場所にオイル漏れの跡を発見した時は、エンジンオイル漏れの可能性があります。
オイルは、ある程度の粘度があり、黒っぽいシミができて独特の臭いがあるのが特徴です。
エンジンオイルは、エンジンをスムーズに作動するために重要な役割があります。
オイル漏れでエンジンオイルが不足すると、エンジン内部の部品同士がぶつかり合って破損したり、焼き付けを起こる原因になるのでとても危険です。
エンジンルームの下にオイル漏れの症状を見付けたら、整備工場などで点検を行うようにしましょう。
エンジンルームの下に生じるオイル漏れの原因
エンジンルームの下に見られる液漏れの原因は、冷却水漏れやエンジンオイル漏れの他にも様々なことが考えられます。
たとえば、パワステオイル漏れ(パワーステアリングフルードの漏れ)や、ブレーキオイル漏れ(ブレーキフルード)、または、クラッチオイル漏れ(クラッチフルード)など、いろいろなオイル漏れが原因として考えられます。
自動車のパワステオイルは、使うと無くなるものではないので、量が減っている場合は、パワステオイル漏れの可能性があります。
パワステオイル漏れを放置してしまうと、ハンドル操作が重くなる以外にも、異音や振動など様々な症状を引き起こす原因になるので、早急に対処する必要があります…
燃料漏れ
ガソリンが揮発性が高く、燃料漏れをしている場合は、強い悪臭が生じるので、比較的見付けやすい。
車の構造上、ガソリンタンクからの漏れが生じることは可能性が低いですが、タンクからエンジンへ供給するためのホースが破損して燃料漏れが起こることがあります。
ガソリン漏れは、引火すると爆発する恐れがあるのでとても危険です。
車に悪臭を感じた場合は、エンジン始動せずに整備工場などに連絡するようにしましょう。
「PHV(プラグインハイブリッド車)」や「EV(電気自動車)」の電解液漏れ
PHVやEVのバッテリーには大量の電解液が使用せれています。
車の構造上、安全面に注意して設計されているので、たとえば事故の衝撃で電解液が流れて出てしまう可能性は低いのですが、万が一、電解液漏れが起こってしまったら、人体に害があるので絶対に触れてはいけない。
また、電解液は引火しやすいので火を遠ざけるようにし、十分に換気してください。
自動車に発生する水漏れやオイル漏れの原因については、今回の記事で紹介した内容以外にも様々なことが考えられます。
なかには液体に触ると危険なものもあるので、液漏れを発見したら、エンジン始動せずに、修理工場などに連絡して点検・修理を依頼するようにしましょう。
車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
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