自動車のドアとボディの間には黒いゴムパッキンが装着されています。
長期間使用で劣化したゴムパッキンは、弾力を失い、ひび割れやゴム同士がくっつくようになってしまう。
この部分が破損すると、車内に雨水が入り込むようになったり、走行中に風切り音が発生したり、とても不便になります。
今回の記事では、車のドアのゴムパッキンの交換と補修について解説していきます。
車のドアにあるゴムパッキンの役割
自動車のドアとボディの間に装着してあるゴムパッキンの名称は「ウェザーストリップ」と言います。(自動車メーカーによって名称が異なる場合があります。)
ドアを閉じた状態では見えませんが、ドアを開けるとやわらかい素材(樹脂製)でできた黒いゴムパッキンがみてきます。
このゴムパッキンの主な役割は3つあります。
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車内を雨や風、ほこりから守る
車のドアとボディの間にゴムパッキンを挟むことで、外からの雨や風、ほこりなどの侵入を防ぐ役割があります。
防音
走行中の車は、風の音やタイヤの音などの騒音が発生します。
車のドアとボディをゴムパッキンで密着することで、それらの騒音を軽減する役割があります。
ドア開閉時の衝撃吸収
ドアを閉める際には、ドアとボディがぶつかり合って大きな衝撃が起こります。
クッションのようにゴムパッキンを間に挟むことで、お互いの衝撃を緩和させる役割があります。
車のドアのゴムパッキンが劣化すると…
ドアのゴムパッキンは、真冬と真夏の寒暖差や、走行中の振動、雨による腐食など、大きな負担がかかる部品です。
そのため、ゴムパッキンはやわらかい素材でありながら、とても耐久性の高いパーツになっています。
しかし、長年の使用で劣化するとゴムパッキンの弾力が失われ、ひび割れたり、ゴム同士がくっつくようになったりして、破損してしまうことがあります。
車の乗り降りの際に、衣服やバッグに付いた金具などが擦れてゴムパッキン切れてしまうケースも少なくありません。
ドアのゴムパッキンが破損すると、雨水が入り込んでしまったり、走行中の風の音がうるさく感じたり、ドアがしっかり閉まらなくなるなど、様々な不具合が起こります。
ドアがしっかり閉まっていないと、車の走行中にドアがきしむような異音が発生する場合もあります。
ドアのゴムパッキンの劣化は、事故などの大きなトラブルに直結するものではありませんが、雨水が入り込んだり、異音がするなどの症状は、とても不便なものです。
このようなドアの不具合を感じたら、ウェザーストリップの交換または補修を行うようにしましょう。
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ウェザーストリップの交換
自動車のドアの黒いゴムパッキンは、意外と簡単な仕組みで装着されています。
車種によっても異なりますが、爪のようなフックにゴムパッキンがひっかかているので、古いものを外して、新しいものを押し込むようにはめ込んでいくだけです。
ウェザーストリップの交換は、車に詳しく器用な方なら自分で交換できなくもないのですが、部品の取り寄せなどの手間も含めて、整備工場などでプロに依頼する方が確実だと言えます。
ドアの枠に沿ってゴムパッキンを押し込んでいくのですが、ちょっとしたコツがあって、慣れないときれいにはめ込めないこともあります。
また、古くなったゴムパッキンはドアの枠にくっつくことがあって、外すのに苦労することもあります。
破損したウェザーストリップを自分で補修
破損したウェザーストリップを自分で補修するシール剤というものがあります。
ゴムパッキンの補修個所にシール剤を付けてしばらく経つと、切れたゴム同士を接着することができます。
シール剤が乾いて硬化した後も、ゴムのような弾力性があるので、接着効果だけでなくウェザーストリップとしての役割を果たすことがきます。
シール剤は、ゴムパッキンのすきまや合わせ目につけて、雨漏れを防ぐこともできるのですが、車のボディに直接つけることはおすすめできません。
後で新しいウェザーストリップに交換する時に、ボディにこびり付いたシール剤を掃除するのが大変なので、ゴム部分の補修だけに使用すると良いでしょう。
シール剤は、ドアのゴムパッキンのちょっとした補修には、とても便利なアイテムなのですが、ウェザーストリップの部品代はそれほど高価なものではないので、整備工場やディーラーなどのプロに依頼する方が楽だと思います。
ゴム製パーツのケア
車に使われているゴム製パーツは、ウェザーストリップ以外にもたくさんの部品が使用されています。
ゴム製パーツは、長期間使用すると、硬くなりひび割れや亀裂などを起こしやすい。
ゴム製パーツの劣化を防ぎ、柔軟性を保つためには、普段からのケアが必要です。
ウェザーストリップのケアには、ゴム製パーツの保護と劣化防止ができるゴム製パーツ保護剤をおすすめします。
スプレーするとゴム製品にしっかり浸透して、ベタつかないタイプが良いでしょう。
ゴム製パーツの保護に特化したスプレーなので、色落ちや色変化の心配はあまりないと思いますが、事前に目立たない部分で少量だけスプレーして悪影響がないか試してみて問題がなければ、ゴム製パーツ全体に使用すると良いと思います。
ゴム製パーツ保護剤の使い方は、全体にスプレーしてから乾いた布で拭き取るだけです。
この拭き取る作業で、ウェザーストリップに付着した汚れの掃除にもなります。
ゴム同士がくっつくことも防いでくれるので、冬場の凍結でドアのゴムパッキンが貼りつきにくくなります。
自動車のパワースライドドアが動かない原因については、様々なことが考えられますが、そのほとんどがドアを動かすためのモーターやワイヤーなどの駆動ユニットに、何らかの故障が起こっているケースが多い。
ただし、全てのケースが故障が原因というわけではなく、給油口が開いていると…
ウェザーストリップを自分で交換すると、ゴムパッキンが約5mほどつながったものを購入して、自分で必要な長さに切ってドア枠にはめ込んでいく作業をしなくてはなりません。
ゴムパッキンをロールで買うので、当然ですが使わない分が余ります。
整備工場にウェザーストリップの交換を依頼すれば、不必要なゴムパッキンを購入することもないわけです。
このようなことから、整備工場やディーラーなどのプロにお任せする方が良いかもしれません。
車の修理の値段(特に工賃)は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
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