車の傷・へこみを自分で直す(コンパウンド・吸盤)修理方法を紹介!
自動車に傷やへこみができてしまった場合、誰でも真っ先に考えるのが、なんとか目立たないくらいに自分で直せないだろうか、ということではないでしょうか。
そんな時に重要になってくるのが、どの程度までなら自分で直せるのかという見極めです。
今回の記事では、車の傷やへこみをコンパウンドや吸盤を使って自分で直す修理方法について紹介します。
まずは自分で直すべきかを見極める
自動車にできた傷やへこみは、どの程度まで自分で直せそうかを見極めることが大切です。
ただし、修理の仕上がり具合や作業時間、作業者の技術力、業者に依頼した場合の費用など、様々なことが関係してくるので、どのレベルの傷やへこみであれば自分で直せると、一概に決められないところもあります。
個人的な見解ではありますが、どの程度の傷やへこみなら自分で直すレベルなのかを、ひとつの目安として紹介していきます。
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車の傷を自分で直すレベル
自動車にできた傷を自分で直すかどうかは、傷の深さをよく観察することが大切です。
車の塗装は、下塗り・中塗り・上塗り・クリア塗装の4層で塗られています。
1番下の層の下塗りは車体の錆び防止を目的に塗れています。
2層目の中塗りと3層目の中塗りは、基本的に同じ塗料を使っていて、発色を良くするために2度塗っています。
4層目のクリア層は、塗装を保護するためや光沢を出すために、透明の層で覆われています。
車の傷を自分で直すことができるレベルは、クリア塗装・上塗り・中塗りまでの傷です。
塗料が剥がれ下塗り(主にグレー)が見えている状態の傷は、自分で修理せずに業者に依頼した方が無難です。
クリア塗装や表面の塗装までで済んでいる傷であれば、コンパウンドという研磨アイテムを使って、自分で傷消しを行うことができます。
コンパウンドで研磨する方法は、段階的に目を細かくしてゆき、少しずつ表面を整えていきます。
コンパウンドを上手く使うには、ある程度のコツが必要ですが、塗装などに比べれば初心者でも失敗しにくい修理方法と言えます。
ただし、傷がグレーの下塗りを越えて、車体の鉄板にまで達している場合は、そのままにしておくと錆が発生する恐れがるので放置してはいけない。
そんな時は多少見栄えが悪くなっても、錆びる前にタッチペンなどで傷を埋めておく必要があります。
車にできた傷を自分で直すレベルは、コンパウンドで研磨できる程度、それ以上やってもタッチペンで錆の応急処置をする程度までにとどめておく方が無難です。
車のへこみを自分で直すレベル
結論から言うと、自動車にできたへこみは自分で直すより業者に依頼した方が無難です。
その理由は、車体の金属部分にできた大きなへこみの場合は、叩き出しやパテ修正、塗装などの本格的な板金塗装作業が必要なので、とても初心者ができるレベルではない。
傷が無い小さなへこみであれば、デントリペアという特殊な修理方法で、比較的金額も安くきれいに直る可能性があります。
ただし、デントリペアは、特殊な工具と技術が必要なので、全ての整備工場で対応できるわけではないので、事前にデントリペアを行っているかを確認する必要があります。
また、バンパーなどの樹脂製のパーツにできた傷やへこみは、部分的に修復するよりも、中古パーツを仕入れてバンパーごと交換した方が安く済む場合もあります。
それでも、一度自分でチャレンジしてみることは悪いことではないですし、満足できる仕上がりの具合は個人差があるので、一概に決められない部分もあります。
記事の後半では、吸盤を使って車のへこみを自分で直す方法を紹介します。
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車の傷を自分で直す方法
浅い傷であれば、コンパウンドで磨くのが効果的です。
ここではコンパウンドの使い方と磨く時のコツを紹介します。
コンパウンドの使い方
1.水洗い
コンパウンドを使用する前に、磨く部分についたホコリや砂を水で洗い流し、水分をしっかり拭き取っておきます。
2.磨く
キャップを閉めた状態で液体の入ったボトルよく振り、沈殿した研磨剤を混ぜます。
そして、研磨用のスポンジに液体を少量つけ、傷のある部分を磨いていきます。
液体研磨剤は、用途に応じて「傷消し用(粒子-大)」「仕上げ用(粒子-中)」「超鏡面用(粒子-小)」があり、段階的に目を細かくすることで磨き上げていきます。
3.拭き取る
磨いた後は、きれいで軟らかい乾いた布で、液体研磨剤をよく拭き取ります。
コンパウンドで磨くコツ
深い傷を消すためには、最初から粒子の大きな荒目のコンパウンドを使いがちですが、使い慣れていないと磨き過ぎて失敗する恐れがあります。
コンパウンドを使って自分で車の傷を直す時は、それなりに時間はかかっても、なるべく粒子の細かい研磨液で作業をした方が仕上がりはよくなります。
初めは最も粒子の小さい「超鏡面用」で作業を開始して、傷が消えない場合は「仕上げ用」、それでも傷が消えない場合は「傷消し用」と研磨剤の粒子を粗くしていくのがポイントです。
車の傷が消えてきたら、「仕上げ用」⇒「超鏡面用」の順に段階的に磨いていくと、必要以上に磨くことなくきれいに仕上がります。
磨く時のスポンジは、直線的に動かすのがポイントです。円を描くように動かすと、力が均等に伝わりにくいのでムラの原因になります。
一気に広範囲を磨かずに、一度に磨く範囲は、20~30cm四方ほどにとどめておくと良いでしょう。
また、液体研磨剤の種類を替える時は、使用するスポンジも替えるようにしましょう。
コンパウンドを使用する時の注意点
炎天下や車のボディが熱い時にコンパウンドを使用しない。色ムラやシミの原因になります。
また、コンパウンドを使用後に拭き取らずに放置するとシミの原因になります。
劣化塗装やメッキ加工されたものには使用しない。
風の強い時やホコリの多い場所では、傷の原因になるのでコンパウンドを使用しない。
コンパウンドを使用した後は、コーティング剤やワックスなどで塗装面を保護することをおすすめします。
車のへこみを自分で直す方法
すでに述べていますが、自動車にできたへこみを自分で直すのは、とても難易度が高いことです。
ただし、仕上がり具合にあまりこだわりがないのであれば、吸盤式の工具を使ってできないことはあります。
一度自分でチャレンジしてみて、上手くいけば儲けもの、満足いく仕上がりではない場合は業者に依頼するといった具合に、楽観的にかまえてみるのも良いのかもしれません。
車にできたへこみの修理に使用するのは、バキュームリフターと呼ばれる吸盤式の工具です。
このタイプの工具は、いろいろな商品がありますが、できれば吸盤の小さいものを選ぶと良い。
吸盤が大きいほど吸引力は強いのですが、大き過ぎると小さなへこみの修理に対応できないことがあるので注意が必要です。
小さな吸盤でも間にホットメルト(接着剤)を挟むことで強化するタイプの方が幅広く対応できます。
車のへこみを自分で直すことは、とても難しいことなので、完全には直らないが、へこみを目立たなくできれば満足という方は一度チャレンジしてみても良いかもしれません。
自動車のバンパーの素材は、硬い金属製から弾力のある樹脂製のものに替わってきています。これは、誤って歩行者と接触してしまった際に、衝撃を軽減することが目的です。
そのため車のバンパーは、意図的に壊れやすい素材で作られているので、縁石などにひっかけてバンパーが外れたり割れたりすることは少なくありません…
車体に傷が無いへこみであれば、デントリペアという特殊な修理方法で、比較的金額も安くきれいに直る可能性があります。
デントリペアは、特殊な工具をへこみの裏から押し当てて、元通りに平らにしていく修理方法です。
時間のかかる板金塗装作業を行わないので、整備工場にもよりますが、通常の板金修理の3分の1くらいの値段で施工ができるのが一般的です。
ただし全ての整備工場でできるわけではないので、事前にデントリペアを行っているかを確認する必要があります。
また、車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
車の傷・へこみを自分で直す(コンパウンド・吸盤)修理方法を紹介!
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