ハイブリッド車は、ブレーキパッドを使う頻度が少ないため、ガソリン車よりもブレーキパッドが長持ちします。今回は、ハイブリッド車のブレーキパッドを交換する時期の目安について紹介します。
ハイブリッド車はブレーキパッドが減りにくい
ハイブリッド車のブレーキシステムは、従来のガソリン車と同様にブレーキペダルを踏み込む「フットブレーキ」と、電気自動車特有の「回生ブレーキ」を組み合わせた「協調回生ブレーキ」になっています。
回生ブレーキとは、車輪が回転する運動エネルギーを、電気エネルギーに変換する際に生じる抵抗によって減速させるという仕組みです。
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回生ブレーキの多用すると、ブレーキパッドを押し付けて停車するフットブレーキを使う頻度が少なくなるので、ハイブリッド車はブレーキパッドが減りにくい傾向があります。
また、回生ブレーキは、ブレーキ中に車輪が回転する運動エネルギーを電気エネルギーに変えて回収しているので、電力による走行距離の延長や、燃費の向上とCO2排出の低減が期待できます。
「回生ブレーキ」「エンジンブレーキ」「回生協調ブレーキ」の違いについては、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
ハイブリッド車のブレーキパッドの交換時期
ガソリン車のブレーキパッドの交換時期は、走行距離3~5万キロが目安になりますが、ハイブリッド車のブレーキパッドの交換時期は、走行距離7~10万キロが目安になります。
ハイブリッド車は、回生ブレーキの多用により、ブレーキパッドを使用する機会が少ないので、その分長持ちします。ですから、中古のハイブリッド車の中には、ブレーキパッドを一度も交換していないというものもあるくらいです。
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ブレーキパッドの使用頻度が少ないと、ホイールが汚れにくくなるというメリットがあります。車の足回りの汚れの主な原因は、ブレーキパッドの摩擦によって生じた鉄粉です。
ブレーキパッドは、金属繊維を樹脂で固めたものなので、フットブレーキをかけるたびに、ブレーキパッドが摩擦で削れてできた鉄粉が、ホイールにこびりついて錆が発生します。
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