車のスピーカーから不快なノイズや、音割れが発生したという経験がある方は、意外と多いではないでしょうか。
調子外れの音楽が流れていては、せっかくの楽しいドライブが台無しです。スピーカーの音割れの原因は様々なことが考えられますが、今回は不快な音が生じる代表的な原因をいくつか紹介します。
スピーカーは許容範囲の問題
スピーカーは許容範囲が決まっていて、その範囲を超える音が出た場合に音割れが発生します。スピーカーの許容範囲内の小さな音であれば、音割れの心配はありませんが、それを超える大きな音を出した場合に音割れが発生するので、一度、スピーカーのボリュームを変えて小さな音と大きな音を出した時の音割れの症状を確認する必要があります。
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もともと車に付いている純正スピーカーであっても、デッキなどの出力と比べると負けてしまっている場合も多いです。また、「コーン」と呼ばれる振動して音を出す部分に、紙を当てて意図的にコストを抑えている場合もあります。
この場合は、スピーカーの許容範囲の調整が必要で、状況にとっては新しいスピーカーに交換することもあります。
スピーカーの振動がドアと共鳴
車のドアにスピーカーが内蔵されているタイプは、スピーカーの振動がドア内部の空間で共鳴してしまいことが原因で、ノイズや音割れが発生しやすい。
ドアは薄い鉄板でできているので走行中に振動があり、内側に向かって穴が開いた構造になっているので、気密性は高くありません。ところどころに開いた小さな隙間から抜けて、スピーカーから出る音がぼんやりと気の抜けた音になってしまうこともあります。
このような原因でスピーカーの音が悪い場合は、ドアの内装に吸音素材や制振素材、拡散素材などを適切な場所に取り付けることで、ノイズを取り除いて音を良くすることができます。
スピーカーの前面パネルの緩み
スピーカーの前面にあるパネルは、樹脂製や金属製のクリップで固定されています。このクリップが破損したり、緩んだりすることが原因でノイズや音割れが発生することがあります。
車のエンジンや走行中の振動で、樹脂製のクリップは破損しやすい。また、長年振動を受け続けることで徐々にクリップが緩んでいくこともあります。すると、パネルと部品がぶつかり合いノイズや音割れなどの不快な音が起こることがあるのです。
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この場合は、スピーカーの前面パネルをしっかり固定し直すことで、不快な音が解消する場合があります。パネルを固定してもノイズが消えない場合は、振動でパネルが当たる部分にクッション材を挟むことで防ぐことができます。
スピーカー周辺の振動を抑える制振材
スピーカーが古い
スピーカーを長年使っていると、スピーカーのエッジ部分がボロボロになってきて、これが原因でノイズや音割れが発生することがあります。スピーカーのエッジはゴム素材でできていることが多いので、それを取り除いて新しものを装着する作業は意外と簡単です。
ただし、きちんと接着剤を塗って隙間なくぴったりと張り合わせないと、スピーカーの振動が原因で音割れやノイズが生じることもあるので、ある程度の作業スキルは必要です。スピーカーのエッジ部分のゴムは市販されているので、自分で交換することも可能ですが、エッジのサイズは様々なので、自分の車のスピーカーの大きさに合ったサイズのものを購入する必要があります。また、商品によっては純正のものよりも厚みがあったり多少の違いはあります。
【ケンウッド】カスタムフィット・コアキシャル型スピーカー
自分でエッジ部分を交換するのは不安があるという方は、整備工場などのスタッフに相談すると良いでしょう。
車の修理費用は、依頼する整備工場によって大きく異なることがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
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