シフトレバーが動かない原因は?シフトロックソレノイドの交換費用の目安を紹介!

自動車のシフトレバーは、運転するたびに何度も動かすパーツなので、比較的丈夫にできていて、シフトレバー自体が故障することは多くありません。

しかし、シフトレバーと関係する電気系統の部品に何らかの不具合が起こることで、シフトレバーが動かないことがあります。

今回の記事では、シフトレバーが動かない原因についてや、シフトロックソレノイドの交換費用の目安などを紹介します。

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シフトレバーが動かない原因

自動車のシフトレバーが動かない原因については、様々なことが考えられます。故障が原因になっている場合もあれば、故障の心配がない場合もあります。

オートマ(AT)車のシフトレバーは、故障しにくい部品ではありますが、電気系統の不具合やシフトロック機能に関係する部品の故障などから、シフトレバーが動かない状態になることがあります。

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故障の心配がない原因

シフトレバーが動かない時は、まずは落ち着いて、各部のロック機能を確認していきましょう。

シフトロック機能

オートマ車のシフトレバーには、安全上の理由からブレーキを踏まないとシフトレバーが動かないことになっています。

シフトレバーが動かない時は、まずは慌てずにブレーキベダルをきちんと踏み込めているのかを確認すると良いでしょう。

新車などでは、ブレーキベダルが硬く、しっかりと深く踏み込めていないことがあるので、もう一度しっかり確認してみましょう。

シフトロック機能が正常に作動していることが原因で、シフトレバーが動かない場合は、ブレーキベダルをしっかりと踏み込めさえすればシフトレバーは動きます。故障の心配はありません。

シフトレバーが動かない-原因-シフトロックソレノイド-交換費用-目安-シフトチェンジ画像

ハンドルロック機能

自動車にはセキュリティーシステムの1つとして、ハンドルロック機能が搭載されています。これは、エンジンを停止した状態でハンドルを回そうとすると、ハンドルがロックする機能です。

ハンドルロックがかかった状態では、シフトレバーも動きません。まずは慌てずにハンドルロックを解除することから始めましょう。

ハンドルロックを解除方法は、キーを鍵穴に差し込み、ブレーキペダルを深く踏み込みこんで、ハンドルを軽く左右に動かせば、キーが回るようになりハンドルロックが解除されます。

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修理が必要な原因

シフトロック機能が解除されない場合は、故障の可能性が考えられます。どのような原因が考えられるのか、代表的な原因について紹介します。

シフトロックソレノイドの故障

シフトロックソレノイドとは、車のブレーキベダルと踏み込むことで送られる電気信号を受け取って、シフトレバーロックを解除するための装置です。

ソレノイドとは、導線を筒状のもの巻きつけて作ったコイルのことを言い、このコイルに電気を流すことで電磁石化します。そこで発生した磁気を利用してシフトロック機能のON・OFFを切り替えています。

たとえば、このコイルに使われている導線が何らかの原因で途絶えてしまったら、電磁石化できないので、シフトロック機能を解除することができません。

このように何らかの原因で、シフトロックソレノイドの故障し、機能しなくなると、シフトレバーがロックされたままの状態になるので、ブレーキベダルを踏み込んでもギアチェンジすることができなくなります。

シフトロックソレノイドの故障した場合は、シフトロックソレノイドを交換する修理が必要です。シフトロックソレノイドの値段は意外と高いので、部品代が1万円程度で、工賃が5千円から1万円程度、合わせて2万円前後が交換費用の目安です。

修理費用は車種によって部品代が異なるため予想以上に高額になってしまうこともあります。新品は高いので、良い中古品が見付かれば費用が安くなることもあります。

ブレーキランプ切れ・ヒューズ切れ

シフトロック機能は、ブレーキベダルを踏み込むことで解除するので、ブレーキシステムの電気系統に何らかのトラブルが起こると、シフトレバーが動かない原因になります。

ブレーキシステムの回路の故障は様々なことが考えられますが、よく見られる症状は、ブレーキランプの球切れか、ブレーキランプに関係するヒューズ切れが原因として挙げられます。

ブレーキランプの球切れは、新しいランプに交換すれば問題は解決ですが、ヒューズ切れが起こった場合は、新しいヒューズに交換したとしても、ヒューズ切れが起こった原因を解決しなければ再びヒューズが切れることがあるので注意が必要です。

ヒューズとは、ブレーキランプなどの電気機器に必要以上の電気が流れ込まないようにする安全装置です。

大きな電気が電気機器に流れ込んで故障する前に、事前にヒューズが身代わりになって切れて電流を遮断してくれるのです。

自動車のヒューズは、何の原因もなく切れることはほとんどありません。DIYの最中に金属の工具が配線に触れてショートしてしまったり、配線ミスがあるなど、明確な原因が必ずあるはずです。そのような原因を解決してから新しいヒューズに交換する必要があるのです。

シフトレバーが動かない-原因-シフトロックソレノイド-交換費用-目安-ブレーキランプ画像

配線の接触不良

シフトロックソレノイドやブレーキランプなどの電気機器に問題がなくても、それらを繋ぐ配線に何らかの不具合がある場合は、シフトレバーが動かない原因になります。

特に複数の配線を束ねているコネクター部分は、圧力がかかりやすいので断線しやすい場所です。

このように何らかの原因で配線の接触不良が起こると、電流が途絶えてシフトレバーと関係する機器が機能停止ししまう。その結果、シフトレバーが動かない状態になります。

配線の接触不良が原因でシフトレバーがロックしたままであれば、不具合のある配線を新しいものに交換することで問題は解決なのですが、車のどの場所にある配線に問題があるのかを特定するまでに時間がかかることがあります。

配線が通っている場所は、車種によって異なるため、配線を1つ1つ手繰り寄せて確認していく必要があります。修理する車種の構造を把握していないと、意外と手間のかかる作業です。作業時間がかかればその分工賃が高くなることもあります。

シフトレバーが動かない-原因-シフトロックソレノイド-交換費用-目安-画像

緊急時の対処方法

急にシフトロックがかかたままになってしまい、今すぐに何とかしなくてならない場合は、自動車には緊急時のためにシフトロック解除ボタンが搭載されています。

このシフトロック解除ボタンのある位置は、車種によって異なるため、自分の車のどの場所にあるのか、そして解除方法はどのようにするのかを、事前に車の取扱説明書で確認しておきましょう。

車のシフトレバーが動かない原因は、今回の記事で紹介した内容以外にも様々なことが考えられます。

シフトレバーが動かない原因が、何らかの故障が起こっている疑いがある場合は、まずは整備工場などで点検・修理を行うようにしましょう。

車の交換修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。

いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。

そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。

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