最近の車は、ステンレス製のマフラーを使用していることが多いので錆びにくいのですが、錆びたマフラーを放っておくといずれは穴があきます。今回は、車のマフラーに穴があく原因と、穴のあいたマフラーの排気音と車検に関する情報を紹介します。
車のマフラーに穴があく原因
車のエンジンから発生した排気ガスには水蒸気が含まれています。熱い水蒸気が冷たいマフラーに触れて温度が下がると水に変わります。
通常は、車を走らせているうちにマフラーの温度が上がって、内部に溜まった水が蒸発するのですが、短い距離しか走っていないとマフラーが温まらないので、内部に水が溜まりやすくなります。内部に水が溜まった状態が続くと、マフラーが錆びて穴があく原因になります。
もともと排気ガスには、二酸化炭素や二酸化窒素、亜硫酸ガスなど、酸性の物質が含まれているので、これらが混ざった水がマフラーに溜まることで、錆の発生を誘発させています。
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また、洗車はしてるがほとんど乗っていない車も、洗車の時にマフラーの内部に入り込んだ水がそのままになるので、マフラーが錆びやすくなります。コンクリートの上ではなく、土の上に車を長い間駐車している場合は、地面に含まれる水分の蒸発による湿気が原因で、マフラーや車の底が錆びることがあります。
降雪地域の道路に撒かれている凍結防止剤(融雪剤)には塩分が含まれているので、これがマフラーに付着した状態を放置すると、錆びて穴があく原因になります。
マフラーに穴があいて排気音がうるさいと車検に通らない
車のマフラーの役割は、「排気ガスの抑制」と「排気音の低減」で、これらが機能していないマフラーでは車検を通すことができません。
マフラーには有毒な排気ガスを無害化するために、様々な部品が組み込まれています。マフラーに穴があくことで、排気ガスの基準値を超えてしまった場合は車検に通らないです。
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また、マフラーに穴があくと排気音も変わってきます。マフラーから生じる音にも基準値があるので、車検の基準値を超えるものは認められません。
穴のあいたマフラーの修理費用は、破損の程度によって異なりますが、穴を溶接する程度で済むのであれば、5,000~8,000円くらいが目安です。ただし、これは応急処置に過ぎないので、マフラーの破損が酷く新しいマフラーと交換する場合は、数万円かかることもあります。
穴のあいたマフラーを自分で補修する場合は、包帯を巻くタイプと、パテで穴を塞ぐタイプのカー用品があります。
包帯を巻くタイプのマフラー補修用品
パテで穴を塞ぐタイプのマフラー補修用品
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