車のハンドル異常の原因は?(異音カタカタ、キュルキュル・重い・軽い・真っ直ぐ走らない)ハンドルロックの解除方法を紹介!
ハンドルの異常には、様々な症状があり、全て故障が原因というわけではありませんが、その多くは車の足回りと関係する部分に何らかのトラブルが起きていることが多い。
パワーステアリングやタイヤ、ブレーキのトラブルなどが原因で、ハンドルを切ると異音が起きたり、ハンドル操作が重いと感じることがあります。
ハンドルが突然重いと感じる原因
自動車には、パワーステアリング(略称:パワステ)と呼ばれる操舵を補助する機構が備わっており、運転者が軽い力で操舵できたり、車輪からハンドルに伝わる衝撃を軽減することができます。
このパワステを機能させているためにはパワーステアリングベルトが必要です。
非常に希なケースですが、万が一、パワーステアリングベルトが切れた場合は、パワステが機能しなくなるので、急にハンドルが重い状態になります。
軽い力で操舵できていた状態から突然ハンドルが重い状態に変わるので、走行中はとても危険です。
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パワステの故障で起こるハンドルの異常
最近ではほとんどの車にパワーステアリングが標準装備されていて、このパワステに何らかの異常が起きることで、ハンドルを切った時に異音が鳴ったり、ハンドルが急に重くなったりなどの症状があらわれます。
パワステには、油圧式と電気式の2種類があり、それぞれで異常の原因や症状が違います。
油圧式パワステの故障
油圧式パワステの仕組みは、エンジン出力によって得たエネルギーで油圧を発生させて、その油圧の力を利用して軽いハンドル操作を可能にしています。
パワステオイルが不足すると、「ウィーン」「ウォーン」などの異音が起こる原因になります。
また、パワーステアリングベルトに異常が起これば、「キュルキュル」「キーキー」などの異音が起こる原因になります。
ハンドルが「カタカタ」「ガクガク」する場合は、ステアリングジョイントが故障している可能性があります。
ステアリングジョイントは、車のハンドルを切って曲がるという動作を可能にしている装置です。
特にハンドルを一杯に切った時に「カタカタ」異音がするケースがあります。
ポンプの劣化や油圧の低下、ステアリングコラムやシャフトの劣化、パワステフルードのゴムホースが劣化などが原因でパワステが機能しなくなってハンドルが重いと感じることがあります。
パワステオイル(ホンダ車を除く国産車に対応)
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自動車のパワステオイルは、使うと無くなるものではないので、量が減っている場合は、パワステオイル漏れの可能性があります。
パワステオイル漏れを放置してしまうと、ハンドル操作が重くなる以外にも、異音や振動など様々な症状を引き起こす原因になるので、早急に対処する必要があります。
パワステオイル漏れの症状と原因や、漏れ止め剤の効果について…
電気式パワステの故障
近年、急速に普及しているのが電動のパワーステアリングです。
油圧式パワステに比べて電気式パワステの方が燃費が良いことで知られています。
油圧式パワステと電気式パワステのどちらも、ベルト類やジョイントなどは同じなので、電気式でもパワーステアリングベルトに異常が起これば、「キーキー」「キュルキュル」などの異音の原因になります。
また、ステアリングジョイントの故障が原因で、ハンドルが「ガクガク」「カタカタ」などの異音が起こることもあります。
ただし、電気式パワステの場合は、電気系統のトラブルが原因でハンドルが重い状態になるケースがあります。
パワステコントローラの故障やセンサーの故障、パワステギアボックスの故障、減速機の故障、モーターの故障などが原因でパワステが機能しなくなり、ハンドルが重いと感じる場合があります。
ハンドルの重さを電子制御
最近、高級車を中心にハンドルの重さを電子制御でかえることができる車種があります。
ハンドルが重いのと軽いのはどちらが良いのかは、とても個人差があることですが、一般的には、ハンドルを切る機会が少ない高速道路などでは重いハンドルのほうが安定すると言えます。
一方、ハンドルを頻繁に切る街中での走行は、軽いハンドルが適していると言えます。
ただし、ハンドルがあまりに軽すぎると路面の状況がかわっても気付きにくいことがあります。
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真っ直ぐ走らない原因
真っ直ぐな道なのに、ハンドルがとられて直進できない。
このような症状の原因は、タイヤやブレーキなどの足回りに異常がある場合が多い。
左右のタイヤ空気圧のバランスが悪い
左右のタイヤの空気圧のバランスが均等でないと、タイヤの空気圧が低い方が抵抗になって真っ直ぐ走ることができなくなります。
タイヤの空気圧は、知らず知らずのうちに自然と減少していくので、定期的にチェックすることが大切です。
ブレーキの片効き
ブレーキの戻りが片方だけ悪いため、タイヤを引きずった状態になることがあります。
この状態では、ハンドルやタイヤに異常がなくても、片方の足回りに負担がかかるので真っ直ぐ走ることができません。
ホイールアライメントの調整不足
車のタイヤには、進行方向にガッチリと固定されているわけではなく、様々方向に微妙に角度がつけられるようになっています。
走行中は、足回りの複数の部品が絶妙にバランスをとって、タイヤを路面にうまく接地させているのです。
このような役割を果たしている足回りの構造をホイールアライメントと言い、この調整に問題があると、足回りのバランスが崩れて、真っ直ぐ走行できなくなります。
ハンドルロック解除方法
自動車には、盗難防止のためハンドルをロックする機能があり、キーを抜いたままハンドルを回そうとすると、ハンドルが一定範囲以上は動かなくなります。
この場合は、車の故障ではないので、自分でハンドルロックを解除することができます。
ハンドルのロックを解除する方法は、まず、キーを鍵穴に入れて軽く回しながら、同時にハンドルを左右に少しずつ動かせばロックを解除することができます。
スイッチを押すことでエンジンが始動するタイプも、ハンドルを左右に軽く動かしながら、エンジンスタートスイッチを押すとハンドルのロックが解除されます。
車のハンドルに異常が起こる原因は、今回の記事で紹介した内容以外でも様々ことが考えられます。
ハンドルに異常を感じたら、早めに整備工場などで点検を行うようにしましょう。
車の修理の値段は、整備工場によって大きく違うことがあります。
いつも利用している整備工場が、実は高い値段で修理していたというケースも少なくありません。
そのため、複数の整備工場を比較検討することをお勧めします。
車のハンドル異常の原因は?(異音カタカタ、キュルキュル・重い・軽い・真っ直ぐ走らない)ハンドルロックの解除方法を紹介!
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